今回からは、家の購入後にはじめて知ったことについてお聞きいただきたいと思います。第1回目は、テレビを観るための方法についてお聞きいただこうと思います。
目次
新築の家ではテレビは観られない!?
売主からの引き渡しが終わったあと引っ越しまで1カ月ほど時間があった僕は、定期的に購入したばかりの家に行っては、新しい生活で必要になると思われるものの購入や家具配置の確認などを行っていました。
そして、リビングを見ているときにあることに気づいたのです。
リビングの北側の壁、コンセントの横にテレビのアンテナ端子を設置する部分があるのですが、肝心の端子がないのです。どうなっているかというと、本来あるべきアンテナ端子がなく穴があいたままになっているのです。
これ、テレビ観られないんじゃないの? と考えながら、とりあえず作業を進めていると、突然インターホンが鳴りました。まだ引っ越してきてもいないのに、いったい誰だろうか? と思いながらモニターのスイッチを押すと、そこには一人の男性が立っていました。
男性はケーブルテレビ会社 J:COM会社の営業マン。
それまで僕は賃貸ばかりに住んでいました。賃貸ではアンテナ端子にケーブルをさせば、すぐにでもテレビを観ることができます。いままで何度も引っ越しを繰り返してきましたが、当たり前のようにそうやってテレビをセットしてきました。
ところが、この営業マンの口から出たのは、「このままではテレビは観られないですね」という言葉。さっき思ったことは、やはり当たっていたのか。
これを聞いたとき、「ちきしょう! 売主に騙されたぜ……!!」などと憤りを感じたわけですが、ケーブルテレビの営業マンと話すうちに、悪かったのは売主ではなく、どうやら僕の方だったのだと気づきました。
つまり、新築の家の場合、そのままではテレビが観られないのは常識だったのです。いや、ホントに知りませんでした……(笑)
ケーブルテレビを契約すると年間いくらかかる?
では、どうしたらテレビが観られるのでしょうか? 方法は2つあります。
1つめは、ケーブルテレビ会社と契約する方法。ケーブルテレビ会社は各地域ごとにたくさんありますが、自分の住むエリアにあるケーブルテレビ会社と契約することでテレビが観られるようになるのです。
では、ケーブルテレビ会社と契約することのメリットとデメリットはなんでしょうか?
メリット1
ケーブルテレビ会社と契約することのメリットは、やはり視聴できるチャンネル数が多いということだと思います。たとえば、僕のところに営業にきたJ:COMの場合、地上波民放各局にくわえて「スペースシャワーTV」や「MTV」、「アニマックス」、「ディスカヴァーチャンネル」など77チャンネルの視聴が可能です。テレビを見る機会が多い方や地上波の番組に興味がわかない方にとっては非常にうれしいチャンネル数だと思います。
メリット2
また、ケーブルでつながっているため、アンテナと違って受信が安定していることが挙げられます。僕が住む地域のように電波が弱いところでは、ケーブルテレビがおすすめです。
デメリット
一方でデメリットもあります。それは、値段の高さです。たとえばJ:COMの場合、77チャンネルと電話回線、インターネット回線をセットで申し込むと、毎月約9,000円程度かかるのです。キャンペーン中に申し込めばもう少し安くなりますが、テレビとインターネットに毎年10万円近く支払うのはちょっと高いかと……。嫁に大反対されました……。
テレビのアンテナを立てるといくらぐらいかかる?
2つめの方法が、テレビのアンテナを立てることです。戸建ての家の屋根の上などに、アンテナが立っているを見たことがあると思います。あれば、テレビのアンテナです。
では、このアンテナを立てることのメリットとデメリットはなんでしょうか?
メリット1
最大のメリットは、費用が安く住むことです。
たいていの場合、テレビのアンテナは家電量販店に申し込みに行くことで立てることができます。このとき、地上波だけ受信できるアンテナを設置するか、地上波もBSも受信できる設備にするかを聞かれます。当然、BSも受信できる方が費用が高いのですが、たいした金額ではありません。くわしい資料はすでに破棄してしまっているのですが、たしか7万円程度だったと記憶しています。
ケーブルテレビを契約した場合は毎年10万円程度かかるのに対し、アンテナを立てる場合はたった1回だけ7万円支払えば良いのです。いかに費用の差があるかがわかると思います。
デメリット1
アンテナはケーブルテレビとちがって有線ではありません。アンテナが空中を飛んでいる電波を捕らえて受信しているのです。ということは、電波が弱いと受信しづらくなるということになります。この場合、「ブースター」と呼ばれる機器をつけることで感度をあげることができますが、どこまで補強できるかはやってみないとわからない部分があります。(ほとんどの場合は大丈夫だと思いますが……)
デメリット2
また、テレビが好きな人にとってはケーブルテレビと比べてチャンネル数が少ないのがデメリットになります。とはいえ、地上波(NHK、Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ)やキー局のBS局(NHK BS1、NHK BS2、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ)あたりは観られると思うので、充分ではないでしょうか。
新築の家は、そのままではテレビを観ることはできない。
知っている方にとっては当たり前なのかもしれませんが、僕は本当に知りませんでした。テレビの設備は家を建てるうちの一つだと思っていたのです。
もしこれから引っ越しをなさる方で、テレビ視聴の手配をまだしていない方がいらしゃったら、なるべく早く手続きをすることをオススメします!
Amazonでは安くアンテナが売られています
ちなみに、「もしかしたら……!」と思って調べてみたところ、なんとアマゾンでテレビアンテナが販売されていました。
普通に電波を受信できる地域ならこれがオススメ
DXアンテナ UHF20素子アンテナ 中・弱電界用 UA20P3
アマゾンの星は4.5を獲得。カスタマーレビューもかなりいいですね。ただ、はじめての方がいきなり自分でつけるのは配線などの理由もあり無理だと思いますので、これを購入したうえでビックカメラなどの電気屋さんに頼むのがいいでしょう。
電波の弱い地域ならこれがオススメ
マスプロ電工 家庭用UHFアンテナ 超高性能型 微弱電界地域用 14エレメント LS14TMH
こちらも、星4.5を獲得。カスタマーレビューでもかなりの高評価です。やはり、自分で取り付けるのは難しいと思うので、購入したうえで電気屋さんに頼むがの安全かと思います。
BSやCSを観る場合にオススメ
「TOSHIBA BS・110度CSデジタルハイビジョンアンテナ BCA-453」
731件ものカスタマーレビューがあって星を4.5個も獲得しているアンテナです。わずか5800円なのに、簡単に設置できしっかり受信するということが高評価につながっているようですね。
ここに紹介したアンテナは、地デジとBS&CSを合わせても約1万円程度です。どうせなら買っておいて損はないのではないでしょうか。
詳しい方は自分で取りつけることもできますが、インターネットやビッグカメラなどの量販店で工事を依頼することもできます。工事だけなら1万円前後なので、地デジ+BS&CS用アンテナと足しても2万円程度の金額です。
もっと早くにこのことを知っていたら、アマゾンでアンテナを買ったのに……。そうすれば、3万円から5万円程度の節約になったのに……。もっと早く知りたかったです笑
部屋にテレビの配線が来ていない場合は、室内アンテナがオススメです!
僕の家もそうですが、すべての部屋にテレビのアンテナが来ているとは限りません。おそらくリビングに1部屋、そのほかの居室に1部屋ぐらいが平均的なのではないでしょうか。
それでも、「この部屋でテレビを観たいな」ということはあるでしょう。こういった場合は、室内テレビアンテナを使うのがオススメです!
「室内アンテナなんて、どうせまともに映らないんじゃないの?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。実は僕もそう思っていました。
実は最近のものはかなり性能アップしていて、かなりしっかりとテレビが映ります。もっとも人気があるのはこちらです。
1byone 日本初 斬新的な地デジ UHF室内アンテナ 卓上アンテナ 小型にこだわった平面アンテナ 超軽量 高耐久性 設置簡単、 ホワイト
価格はなんと1,990円と、かなりお手頃!! 寝室や子ども部屋にテレビのアンテナ配線がない場合は、これを使えば大丈夫ですね! 昔の室内アンテナと違って、デザインもいいですね!
今回は、新築の戸建てでテレビを観る方法とオススメのアンテナを紹介しました。少しでもみなさんのお役に立つことを願っています!
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次回は「えっ? カーテンレールがない!? 新築の家にカーテンレールがないのはなぜ? 家の購入後にはじめて知ったこと②」についてお聞きいただきたいと思います。
今回もありがとうございました!