いつもお読みいただきありがとうございます。カオリンです。前回は上棟についてお伝えしました。
これからから数回に分けて、着々と進んでいく工事の様子をお伝えしたいと思います。今回は上棟から1週間後には設置されていた、透湿防水シートと断熱材についてまとめてみました。
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上棟後、工事はどんどん進む
天候の問題や、職人さんのスケジュール、そして年末年始をはさんだ関係で、上棟までは待ち時間が多くありました。しかし上棟が済んでしまうと、どんどん工事は進んでいきます!
上棟1週間後の内装の様子
上棟の1週間後にはご覧のとおり。外には透湿防水シートが貼られ、サッシもはめこまれています。家の中には床板が張られ、壁には断熱材が装着されていました。
ここまでくると、家を建てていることが実感として湧いてきます。「もうすぐここに住むんだなあ」と、夢心地でウロウロ。家具の配置を想像したり、家事の導線をシミュレーションしたり、ウキウキした時間を過ごしました。
しかし、浮かれてばかりもいられません。
きちんとチェックすべきところはしなくては……。ということで、欠陥住宅の原因になりやすい、透湿防水シートと断熱材について、説明したいと思います。
透湿防水シートについて
外壁に貼られた透湿防水シート。
大抵白地に工務店の名前が印刷されています。
透湿防水シートとは、水は通さず、湿気は通す性質をもつシートのことです。主に雨漏りを防ぐために、家の外壁に貼ります。前の古い家では、散々雨漏りに悩まされたので、しっかりチェックしようと思いました。
まず、透湿防水シートがしわやヨレなくきっちり張られているかを確認。タッカーという建築用の強力なホチキスを使い、適切な間隔で留められているかもチェックします。そして重ね代がきちんとおこなわれているかもチェック。重ね代がなく切れ目になってしまっていたら、そこから水が建物内部へと侵入してしまうからです。
透湿防水シート協会によると、「上下の重なりは90mm以上、左右の重なりは150mm以上とし、左右の重なり部は必ず柱・間柱のあるところに留める」ことを施工のポイントとしてあげています。
またサッシ周りは、透湿防水シートだけではなく、防水テープを張っているかも確認。ここが雨漏りポイントになることが多いようです。
断熱材について
断熱工事は、断熱性能に直接的にかかわる大事な工程です。同時に施工ミスが多い工程でもあるようなので、しっかりとした確認が必要です。底冷えする昔の家のような生活には戻りたくないという願いを込めて、チェックしていきました笑
断熱材は、隙間なく施工しているかどうかの確認が重要。隙間があると、性能を十分に発揮することができないからです。我が家の断熱材はグラスウール。
グラスウールとは、ガラス繊維でできた綿状の素材で、住宅において主流に使われることの多いものです。耳の部分を重ねて施工するのが良いと考えられています。
施工された断熱材。
隙間なく貼られているように見えます。
また欠陥住宅では、断熱材の入れ忘れ事例というのが結構あるようです! まさか……という感じですが、壁をつけてからでは見えないので、分からなくなってしまうようです。階段近くや天井裏など入れるのが比較的大変な部分は、後で入れようとして忘れてしまうケースがあるとのこと。とりあえず、我が家は今のところは大丈夫そう……。タイミングよく足を運べない方は、現場監督さんに確認した方がよさそうですね。
天井裏や階段部分など、
未装着分のグラスウールが置いてありました。
以上、上棟から1週間後の工事の経過とそのチェックポイントについてお伝えしました。次回はさらに進んでいく建築の様子についてまとめます。
今回わかったこと
- 透湿防水シートはタッカーの間隔と重ね代とチェック
- 断熱材は隙間がないか、入れ忘れがないかをチェック
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