新築建売住宅の不動産業者は完全な“殿様商売”! あまりにひどい売主営業マンの実態

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前回は、新築の戸建てを買っても実は傷だらけの場合があるので注意が必要だということについてお聞きいただきました。

さて、これまでの記事で不動産の売買は完全な殿様商売だと書いてきましたが、今回は売主営業担当者の実態について書いてみたいと思います。

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スケジュールはすべて売主の都合

以前にも少しお聞きいただいたことがあると思いますが、不動産売買のスケジュールはすべて売主の都合です。契約後いつまでに住宅ローンの申請を通すのか、いつ住宅ローンの本契約をするのか、内覧会はいつか、そして引き渡しはいつか……。

もちろん、ある程度は交渉できます。でも、契約から引き渡しまでの期間が契約書にきっちりと明記されているため、この交渉の幅は非常に狭いものになっています。

おそらく売主としては、早く決済して買主に物件を引き渡したいのでしょう。売主も、物件を持っていればいろいろとお金がかかります。また、万一引き渡し前に放火でもされてしまえば、大損害を被ることになってしまいます。ですから、買い手が見つかった以上、できるだけ早く引き渡してしまいたいのだろうと思います。

僕の買った家の売主の場合、契約から引き渡しまでの時間はちょうど1ヶ月。買主の都合は一切関係ありません。仕事があってもなくても関係ないのです。(フリーターにも仕事の都合はあります笑)

売主の営業マンの仕事ぶり

では、それだけすばらしい仕事をしてくれるか、というとそんなことはありません。

僕は夏に家を買ったため、内覧会のとき家のなかでいくつかの虫の死骸を発見しました。これ自体は仕方ないことだと思います。

ただ、「万一このまま引き渡されては嫌だな」と思った僕は、「この家って、ハウスクリーニングはまだですよね?」と売主の営業マンに聞いてみました。すると、営業マンは「は? ハウスクリーニング?」というような表情を浮かべ、「一応、掃除は終わってますけど?」と答えました。

でも、虫の死骸はあるし、ほこりはたまっている。極めつけは、泥のついた設備がある。とてもじゃないですが、掃除が終わったあとの家ではありません。僕はこういった点を指摘し、「引き渡しまでに必ず掃除してください」とお願いしました。

さて、引き渡しが終わりさっそく家に入ってみると、なに一つ変わっていません。ほこりも、虫の死骸も、泥もそのまま。営業マンは約束を守ってくれていませんでした。

僕はその旨を仲介業者に伝え、すぐに掃除してもらうようにお願いしました。(せっかく高い仲介手数料を払ったわけなので、クレームをつけるときなどは仲介業者をうまく使うと良いと思います笑)

後日、掃除の日程が決まり、僕の立会のもと掃除が行われることになりました。(すでに引き渡しが終わっているので、僕がいないと家には入れません)
時間より早めに行って待っていると、営業マンが部下とみられる人と一緒にやってきました。

ところが、いないのです、ハウスクリーニングを行う業者が……!!

見ると、営業マンの手にはなにかのビニール袋が。中身はやっぱり……。

掃除用具

ホームセンターで買った掃除用具……!!

こいつら、自分たちで掃除するつもりか!!

頭を抱える外国人

家賃数万円の賃貸でも外注によるハウスクリーニングが行われ、借りたときにはピカピカに掃除されていますよね? どうして数千万円も払って購入する家がプロによって掃除されないのか、本当に不思議でなりませんでした。

とはいえ、こういう展開になってしまった以上どうしようもありません。とにかく掃除をはじめてもらったのですが、これがあまりに雑でした。
使用方法などまったく読まずに、明らかに適量の数倍の洗剤をフローリングに撒き掃除していく。たぶん彼は、自分の家で掃除などしないのでしょう。

そのままではフローリングがダメになってしまいます。仕方ないので、僕は彼がモップをかけたあとから余分な洗剤を雑巾で拭いてまわりました。
ものの扱いもいちいち雑で、物は落とすしモップも壁に当たり放題……。

それで僕は気づきました。

要するに、売主のなかに、買主が一生をかけて支払い、そこで生活する家を売っているという意識はないのだ、と。

たぶん彼らにとって僕が購入した家は、毎年いくつも売っている商品のなかの一つでしかないのです。掃除しながら、本当に残念な気分になりました。

なぜ、営業マンはこういった意識になるのか?

それにしても、どうして商品を売る営業マンがこういった意識になるのでしょうか。それには主に2つの理由があるように思います。

1、家にリピーターはほとんどいない

普通、商売をするときは、一度来てくれた顧客にリピーターになってもらおうと考えるものです。これは大きな食品会社でも町の小さな和菓子屋さんでも同じです。また、売っているものに形があってもなくてもやはり同じでしょう。

ところが、家というのは数千万円もするので、基本的には1生に1度しか買いません。つまり、どんなに良いサービスを提供しても、その顧客がリピーターになることはほぼありえないのです。だから、営業マンにしてみれば、契約さえ結んでしまえば、あとはいくらでも手が抜けるのではないでしょうか。

2、実際に物件を売るのは仲介業者の仕事

普通、商売をする人間と顧客は密接に関わって売買が成立します。ところが家の場合、実際に物件を売るのは仲介業者の仕事です。

この仲介業者は物件を顧客に紹介するとき、売主についてはなにも言いません。もちろん客に聞かれれば答えるだろうと思いますが、買主が実際に誰から家を買うかを知るのは、物件の内覧が終わって契約のために売主を呼ぶときになります。

つまり売主にしてみれば、仲介業者が勝手に客を連れて来てくれるので、自分の仕事の精度などどうでもいいのだと思います。

買主がとるべき態度

では、買主はどういった態度をとるべきなのでしょうか?

答えは、いつも毅然としていることです。

数千万円のローンを組んで家を買うのは、自分であるということを忘れてはいけません。
僕の場合ですが、仕事の都合でどうしても期日までに引き渡しの手続きを終えることができそうにありませんでした。(繰り返しますが、フリーターにも仕事の都合はあります笑)

ところが売主は、「どうにかして都合をつけろ」の一点張り。でも、できないものはできません。

それまでも、すべてを売主の都合で進めようとする態度に辟易していた僕は、「いい加減にしてほしい。そちらの商品を買う立場の自分が、どうしてすべてをそちらの都合に合わせて進めなければならないのだ」と伝えました。その結果、引き渡しの期日を伸ばす契約の変更ができることになりました。

売主は、こちらが素人なのをいいことに、自分たちの都合でさまざまなことを進めようとしてきます。だいたい数千万円のお金が動く契約のときに、スケジュールその他について一切の交渉ができないなんておかしな話です。普通のビジネスの場ではあり得ないことですよね。

もちろん、客観的あるいは常識的に考えて問題ない場合は別ですが、明らかに売主が無茶なことを言っているというときは、毅然とした態度で対応し交渉することが必要だと思います。

大切なのは、売主が買主より偉いのではなく、売主と買主は同等の立場にいるという意識を持つということだと思います。

握手

おわりに

僕が買った家は、インターネット上で非常に評判の悪い会社でした。今回お聞きいただいたようなことを経験すると、どうして評判が悪いのか納得できました。

こうしたことを防ぐためには、やはり事前のリサーチが欠かせないと思います。インターネットの情報を活用するのも良いですし、仲介業者から情報を聞き出すのも良いと思います。また、気に入った物件があったら、それがどの会社によって販売されているかを確認することも大切だと思います。

なお、今回の記事はあくまで僕が購入した家の売主のことを書いたわけであり、すべての不動産業者が同じような対応をしているというわけではありません。また、あくまで売主の営業マンの仕事ぶりや態度について書いたもので、いまのところ家自体に大きな欠陥は見つかっておらず、快適に生活しています(笑)

なかなか厳しい記事になりましたが、親切丁寧な売主はきっといると思います。これから家を買う方が良い売主と出会うことを願っております。なんだか、最後の記事のような雰囲気になってしまいましたが、これから更新は続きます!(笑)

次回は、「新築の家でテレビを見るための方法」についてお聞きいただきたいと思います。

今回もありがとうございました!

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