「戸建ては寒い」はウソ|なるべくお金をかけない対策も

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よく「戸建ては寒い」といわれます。実際、このブログにも「戸建て 寒い」、「戸建て 寒さ対策」などのキーワードで検索してたどりついてくださる方がいらっしゃいます。

では実際、戸建ては寒いのでしょうか? この家に引っ越してきて2度目の冬を経験しているいま感じていることを書いてみたいと思います。

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僕の家の向き&感じていること

自分の家の図 竿部分カット

戸建てが寒いかを考えるうえで外せないのが、家がどの方向に向いているかということと太陽が日当たりがどれだけあるかということです。

そこで、まずは僕の家の向きと日当たりについて説明したいと思います。僕の家の向きを図にすると、このような感じになります。以前からお聞き頂いているように、本当は旗竿地に建っていますが「竿」の部分はカットします。

家の南側にはお隣の家が建っていますが、うちの庭の幅がおよそ2メートルあります。また、南東側は裏の家の庭になっており、日当たりが遮られることはありません。また、南西側はうちの駐車場になっているため、やはり日光が遮られることはありません。

つまり、朝から夕方まで日当たりには恵まれているということです。

特に2階の南に面した部屋では、ガラスを通して暖かな陽光が入ってきます。ただ、同じ南に面した部屋でも1階はやや日当たりが劣るため、2階よりは若干気温が低いようです。庭の幅は約2メートルありますが、お隣の家に日光が遮られてしまうことがあるからだと思います。当然ですが北側の部屋は日当たりがほとんどありません。

断熱材について

断熱材とは、文字通り「熱」を「遮断」する「素材」のことです。つまり、家の中の熱を外に逃がさないようにするものですね。その種類は大きく、「繊維系」と「発泡系」にわけられます。

繊維系の代表格といえば「グラスウール」です。昔から家の断熱に使われてきました。繊維系ということで、簡単にいうと家の内側の壁と外側の壁の間にダウンジャケットを着込んでいるようなものですね。価格が安く使いやすいのですが、水分をふくみやすいというマイナス面もあります。

発砲系の代表格は「発泡ウレタンフォーム」です。完全防備した作業員が壁の内側になにかを吹き付けると、吹き付けられたものがみるみる膨らみ断熱材に変化するのを、テレビ朝日系の「大改造!! 劇的ビフォーアフター」などのテレビ番組で観たことはありませんか? あれが発泡ウレタンフォームです。価格が高いのですが、非常に断熱性に優れています。

そのほかにも、最近では「アルミ遮断熱材」というのも登場しています。もともとは超高温下で作業する宇宙服や宇宙船のために作られた素材だったのですが、これを家の断熱に応用するのです。これを聞いただけで、なんかすごそうですよね! 当然ですが、非常に高い断熱性があり経年劣化がないのが特徴です。

これを使っている家に入ったことがないのでよくわかりませんが、エアコンが不要になるのだとか……。やっぱりすごいですね! ちなみに、僕の家には「発砲ウレタンフォーム」が使われています

2度目の冬を迎えて感じていること 結局、戸建ては寒いのか?

暖炉
以上のことを踏まえた上で、結局のところ戸建ては寒いのでしょうか?

結論からいうと、そんなことはありません。充分、暖かいです。

僕の家の場合、特に陽のあたる南側の部屋は非常に暖かく、日中であればエアコンが必要ないぐらいです。

また、夜も一度エアコンで温めてしまえば、しばらくは消していても大丈夫です。それから、就寝前までリビングでエアコンをつけていると、数時間後に起床したときもほのかにリビングのなかが暖かいことがあります。以前住んでいたアパートではあり得ないことだったので、これには驚きました。

結局、「戸建てが寒い」というのは過去の話だと思います。よく「実家に行ったときに、戸建ては寒いと思った」という声を聞きますよね。日当たりがあり、しっかりした断熱材が入っている物件であれば、これから購入する家が寒くて仕方ないというようなことはないはずです。

ただ、「マンションと比べてどうか?」ということになると話は別になります。真冬に友人のマンションに行ったことがありますが、いま思い出してみても圧倒的に暖かかったと思います。おそらく暖房代も戸建てより低く抑えることができるのではないでしょうか。

とはいえ、「だから、戸建てではなくマンションに住むべきだ」とはいえません。マンションの場合、管理費や修繕積立金などの固定費が毎月必要だからです。これは戸建てにかかる暖房代のはるかに上をいく金額です。であれば、戸建てに住んで冬だけ少し暖房代を多く払う方が得だと思います。

あくまで冬の寒さだけに絞りますが、比較的暖かい戸建てに住んで真冬だけ少し暖房代を支払うのが良いのか、固定費のかかるマンションに住んで冬の暖かさを優先するのが良いのかは、購入される方の判断になるかと思います。

「それでもやっぱり寒い!」という方に僕が試して効果があったお金のかからない寒さ対策をお伝えします

「いや、やっぱり戸建てって寒いよ!」という方はいると思います。それなら少しでも読んでくださる方のお役に立ちたい! ということで、僕が実践し効果のあったことを中心に”可能な限りお金をかけない”寒さ対策を紹介したいと思います。

窓の下部にボードを置く(手作り可)

僕が実践したなかで、もっとも簡単かつ効果があるのがこの方法です!

ご存じのように、冷たい空気は窓の下部から部屋のなかに入ってきます。そこで、こんな感じで窓の下部を断熱効果のあるボードでふさぐのです。本当に簡単な方法なのですが、これは実際に効果があります。

窓際ボード

一般的な掃き出し窓であれば、「窓際あったか 発泡ボード ライトスリム L 60cm×2.05m スノー柄 U-P172」が最安値でオススメです。

ハサミで簡単にカットできるので、注文住宅や建売住宅で一般的なサイズでない窓にも合わせることができます。折りたたみ式なので、冬が終わったらすぐに収納できるのもいいと思います。

値段はわずか980円です。窓際ボードは数種類販売されていますが、圧倒的に安い価格。その割に効果が高いので、コスパとしては抜群です。

でも、「これ、手作りできるのでは?」と思う方もいらっしゃいますよね。大正解です! 手作りできます! (当たり前ですけど笑)

そんなとき使えるのが発砲スチロールのボードです。たとえば、「発泡スチロール板 10mm厚」を使ってみてはいかがでしょうか。普通の白い発砲スチロールですが、表面に気に入った模様の布や紙を張り付ければ、世界に一つだけの窓際ボードが完成します。

ちなみに僕はアパートに住んでいたときこの方法で窓際ボードを作り、かなり快適な冬を過ごすことができました。(戸建てに引っ越してくるときに捨ててしまったので、画像を載せられないのが残念です)

大きさは縦45センチ×横60センチなので、上手に組み合わせれば一般的なサイズの窓でなくても対応できます。冬が終わったら、翌年まで簡単に収納しておけます。1枚155円と、すごくリーズナブルなのがいいですね。

手間をかけずにすぐ使いたい方は「窓際あったか 発泡ボード ライトスリム L 60cm×2.05m スノー柄 U-P172」。逆に手間はかかってもいいけど、自分らしい窓際ボードを使いたい方は、「発泡スチロール板 10mm厚」を選ぶといいですよ!

窓に遮熱シートを貼る

窓の寒さ対策といえば、遮熱シートを使う方法もあります。種類は主に2つ。

  1. 遮熱+マジックミラータイプ
  2. 遮熱のみタイプ

遮熱+マジックミラー効果のある遮熱シート

遮熱&マジックミラー効果のあるシートとしては、「外貼り専用 網入りガラス・複層(ペア)ガラスに貼れる断熱フィルム 92×200cm OD-651L 2枚組」が使えます。

夏は日光を鏡のように反射することで部屋に熱がこもるのを防ぎ、冬は部屋の温度が外に逃げるのを防ぐことで室温を保つ効果があります。また、カーテンを開けることの多い昼間に外からの視線をカットできるのもいいですね。こんな感じです。

遮熱フィルム マジックミラー効果

92センチ×200センチ×2枚なので、一般的な掃き出し窓1セット分です。ペアガラス(複層ガラス)だけでなく網入りガラスにも使えます。

ちなみに、腰高の窓の場合、「外貼り専用 網入りガラス・複層(ペア)ガラスに貼れる断熱フィルム 92×100cm OD-651M」が使えます。

サイズは100センチ×92センチ。2枚購入すれば1セットの窓に使用することができます。期待できる効果は同じなので、窓の大きさに合わせて必要な方を選んでみてはいかがでしょうか。

2、遮熱効果のみのシート

マジックミラー効果が不要な場合は、「窓ガラス透明断熱フィルム 【二重窓構造が作れる! 超透明断熱フィルム】 E0590」がオススメです。

マジックミラー効果のあるシートより価格が安く、わずか1,130円で買えるのでコスパは抜群ですね。この方がyou tubeで貼り方を説明してくださっています。

マジックミラー効果にこだわりがない場合、個人的にはこちらがオススメです! (なにより安いですから!!笑)

エアキャップ(いわゆる「プチプチ」)を貼る

さらに安く寒さ対策したい場合は、エアキャップ(いわゆるプチプチ)を窓に貼る方法があります。

窓に貼ることを前提にした場合のオススメは「三友産業 エアーキャップ HR-635 900㎜×10m」です。このエアキャップは幅が90センチで、掃き出し窓の幅とほぼ同じ。余計な手間をかけず窓に貼ることができます。貼るときは「ニトムズ 再はく離一般用両面テープ No.5000NS 10mm×20m J1350」使うといいですよ。強力に固定できて強度もあるのに、はがすときにきれいにはがせる両面テープです。

エアキャップの価格は10メートルで1,516円。両面テープの価格196円。たったの1,700円で家じゅうの窓に貼ることができます。

サーキュレーターを使って暖かい空気を循環させる

暖房を使っていると、頭の方は暑いのに足元が寒いということがありますよね。「頭寒足熱」という言葉もありますが、やっぱり足元が暖かくて頭は少し涼しめの方が快適です。サーキュレーターで空気を循環させれば、部屋の上部にたまった暖かい空気を足元に送ることができます。

正直、「空気を循環させると足元が暖かくなる」とはじめて聞いたときは、「なんかウソくさいな~、本当に効果あるのかよ」と思いました。でも、実際にやってみると間違いなく快適な部屋になります

この図がシンプルでイメージしやすいかもしれません。

サーキュレーター

いろいろなサーキュレーターが出ていますが、「【Amazon.co.jp限定】 ZEPEAL ゼピール サーキュレーター ホワイト DKS-20W」はとても静かで持ち運びも簡単。「リビングでも寝室でも使いたい」という方も、簡単に移動させられると思います。冷暖房効果を高めるだけでなく、湿気のたまりがちなバスルームや押し入れ付近で使えば、カビ対策にも効果が期待できます。

……のですが、お金をかけずに寒さ対策するのがこの記事の目的です笑

もしお持ちなら、扇風機でも同様の効果が得られます笑 ただ、部屋の上部に風を当てるので、首が上に向く扇風機である必要があります。それができない場合は、扇風機を倒して上に向けるという方法もありますね笑 こんな感じですね笑

横に倒した扇風機

実際にお金もかからないので僕もこの方法をとっていたのですが、やっぱり少し見栄えが悪いので、いまはサーキュレーターを使っています笑

足元が冷えるなら、あったか靴下&スリッパを使う

僕の家は床暖房がないフローリングなので、床下からの冷気が入ってくることがあります。ただ、ラグやカーペットがいまいち好きではなくて、暖かいモコモコの靴下やスリッパを使っています。


単純なようで、フローリングからの冷気に対しては実は最もお金がかからず効果のある方法のような気がしています

いままで僕が実践して効果があったことを中心に紹介しました。今後もいろいろと試すつもりなので、毎年この記事は追記されていくかもしれません笑 もし気になった方法があればぜひ試してみてください。ほかにもオススメの方法があれば教えていただけると嬉しいです!

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