こんにちは、サラリーマンではない僕です。
この記事を書いている2018年12月21日現在、世界的な株安が続いています。市場では信用組と思われる方々の投げ売りがはじまり売りが売りを呼ぶ展開。日経平均はついに2万円の節目を割ろうかという約2万166円となりました。もしこのまま2万円を割ることになれば、ズルズル下に落ちていくことになるかもしれませんね。2万円を割れないことを願うばかりです。
初心者投資家の僕も、見事にこの状況に巻き込まれています。現物の含み益がぶっ飛びいきなり含み損になったり、信用取引の損切りでなかなか大きな損失を確定したりと、踏んだり蹴ったりの状況です。
ただ、こうしたなかでも、インフォコム(4348)という銘柄で少し嬉しいことがありました。空売りで確定損失を打ち消すどころか、逆に利益を得ることができたのです。今回は、この取引のすべてを恥を忍んでまとめてみようと思います。
目次
1、インフォコムを購入 これが失敗のはじまり!
僕は普段、夕凪(@yuunagi_dan)さんの「スタバ株は1月に買え!: 10万円で始めるイベント投資入門」という本に感銘を受けて、株主優待をはじめとするイベント投資をおこなっています。ただ、僕がショボ腕なのと他の手法も身につけたいのとで、主に5日平均線、25日平均線、75日平均線で判断する取引も実施。どちらの方法でそれなりにうまく行っていると思います。
2018年12月4日、10月の暴落以来不安定に推移していた株価が気になりつつも、「年末高アノマリー」の可能性を捨て切れられずにいた僕は、年末に向けて短期的に利益を得られそうな銘柄を探していました。まさに、頭のなかお花畑です。
そして、目を付けたのは電子書籍関連銘柄。以前、丸善CHI HD(3159)の株主総会にいったとき、「電子書籍の伸びがすごい」という話を聞いていたのと、最近やたら株価が上がっているのを見ていたからです。
インフォコムはそのなかの一つとして購入しました。こちらが購入したときのチャートです。
(そもそもこのタイミングで買うことが間違い笑)
株価が5000円に迫りそうなタイミングを避け、5日線まで落ちてきた午後に信用取引で購入しました。頭のなかがお花畑の僕は「5日線上で購入して、5日線に沿って年末までに5000円を超える」というシナリオを描いていました。これで数万円の利益になればいいなーなんて思っていたわけなので、本当にアホです笑
2、ヘッジのための空売り→空売り手仕舞い
実際は次の日から2日連続で5日線を割ることになります。そこで12月10日、ヘッジとして空売りを入れます。一時的に株価は下落に向かい陰線を描きますが、下から買い圧力が押し寄せ、結局は5日線をまたぐ陽線で引けることとなりました。まさかっ! フライングで空売りを入れたことを後悔しました。
(フライングで空売り)
ここで僕は年末に向け株価が上がると改めて判断し、手仕舞い。これが1回目の確定損失です。
(空売り手仕舞いで損失確定)
3、暴落の開始→損切り 笑うしかない損失
12月11日、インフォコムは再び5日線をまたぐ陰線をつけます。もしかしたら、ここでもう一度空売りを入れてもよかったかもしれません。なにしろ、インフォコムは8ヶ月にわたって上昇し続けているのです。そろそろ下降をはじめてもおかしくありませんから。
とはいえ、僕の頭のなかはお花畑。前日の強い買い圧力が頭から離れず、「いや、年末までには上がるでしょ!笑」と楽観的に考えていました。
ところが、下がる下がる!笑 翌日には25日線を割ってしまいました。インフォコムは信用取引で購入した株です。このまま持っていると損失が膨らむばかりだと思い損切りしました。これが2回目の損失確定です。しかも、かなり大きな損失。笑うしかありませんでした。
(信用買いで損切り→笑うしかない損失)
翌日、翌々日と陽線をつけます。僕は「これで反発したら、損切りしたのは間違いだったってことになるな」と思いながら、この様子を見ていました。
4、利益獲得のための空売り→利益確定×3
ところが、実際は5日線に頭を抑えられる形で25日線をまたぐ陰線をつけます。これはチャンス到来です! 打診でいいので空売りを入れれば、大きく儲けるチャンスでしょう……!
……とはならないのが、僕のチキンなところです。いままでの経験では25日線の少し下から大きく跳ね上がった例を何度も見たことがあるからです。そういうわけで3日間も様子見をかまし、12月20日になってようやく空売りを入れました。ただし、正直ここまでに株価が下がり過ぎた感があります。デイトレすることを前提に細かく利益を確定することを事前に決めておきました。
2度目の空売りは12月20日の午前中。株価を大きく落としたところで買戻して1回目の利益を確定しました。
3度目の空売りは12月20日の後場開始直後。利益を確定した価格から一時的に値を戻したので空売りを入れ、1回目とほぼ同じ値で2回目の利益確定をしました。
(1日のうねりを捉え空売りで2回利益確定)
その後、大きく値を下げて75日線に接近しますがいったん小反発。このタイミングで3度目の空売りを入れました。なかなか下がらなかったので手仕舞いしようかとも思いましたが、そこら中で暴落ムードが漂っていた気がしたので持ち越し。翌日の21日(←つまり今日)にはじまった本格的な狼狽売りや投げ売りに乗じて利益を確定しました。
(さらに空売りを入れて大きな利益を確定)
ここで利益を確定したのは、陰線が100日線までまたいでしまったから。さすがに売られ過ぎかなと思いましたし、週明け25日に一時的に反発する可能性があると思いました。
まとめと反省点
今回のトレードをまとめてみます。
・高値圏で購入=年末高アノマリーを楽観的に信じた結果
・終値ベースで5日線をまたぐ陰線をつける前にフライング空売り→損失確定
・空売りを入れるチャンスを逃す
・25日線を割って少し経ってから空売り=デイトレ前提
・1日足を利用して1日のうちに2度空売りで利益確定
・翌日、空売りでさらに大きな利益確定
■total損益=ほぼゼロ(少しプラス)■
ここまで読んでくださった方には、それぞれツッコミを入れたくなるところがあると思います。僕自身としては、2018年12月4日から12月21日までの一連のトレードには「よくできた」と自分を褒めたい点と「だからダメだって、そういうの!」という反省点の両方があります。
自分を褒めたい点
・結果的に空売りを使って損失をゼロにできたことは大きな経験になった。
・「不安定な相場のなかで空売りを入れるならデイトレードで」と決めて、細かく利益を確定できたのはよかった。(←1分足チャートをうまく利用できた。デイは基本的にやらないので、正しいかどうかはわかりません)
反省点
・1度目の空売りがフライング過ぎた。あくまで日足の終値ベースで入れるべきだった。
・2度目の空売りのタイミングが遅すぎた。5日線と25日線を同時に割ったタイミングですかさず入れるべきだった。
・4度目の空売りを入れて利益を確定できたのは、「暴落ムードを読みきったから」と言いたいところ……だけど、実は運の要素が強い。(75日線で反発する可能性もあったので)
ちなみに、2度目の空売りから強く意識していたのは以下の言葉。
1、「ルール1 絶対にお金を損しないこと」
2、「ルール2 絶対にルール1を忘れないこと」
たしかバフェット先生の言葉だったと思うのですが、Akitoさん(@Akito8868)のツイッターでたまたま拝見したことで思い出しました。不勉強の僕はバフェット先生がどういう意味で使った言葉かは知りません。ただ、少なくとも損切りでかなりの損失を確定したあとに空売りで損したら、損失が2倍になってしまいます。この言葉を意識したのも、利益は少なくていいから空売りは細かく利益確定していった理由です。
次に市場が開くのは12月25日の火曜日。仕事が忙しくて、僕はトレードお休みです(もしかしたら、長期前提の積み立て株の買い増しぐらいはするかもしれませんが)。日経平均は2万円を割るのでしょうか。それとも復活するのでしょうか。