こんにちは、カオリンです。
前回は、ようやく新築への建て替えを決心したことについてお聞きいただきました。今回から数回にかけて、建築会社を決めるまでのできごとを、お聞きいただきたいと思います。
> 第1回目から読む
私たち夫婦の場合、資料請求を始めてから最終的に依頼する工務店を決定するまでにかかった期間は2カ月です。もっと長い時間をかけて検討する人もいれば、1カ月くらいで決めてしまう人もいるようです。
業者を決めるための一般的な方法といえば、住宅展示場めぐり。これが、なかなか大変な作業です。貴重な休日がつぶれるし、体力も精神力も消耗していきます。
でも、一番しんどかったのは夫婦間のいざこざでした笑
家づくりに関するマニュアル本には書かれていない、盲点です。
これから家を建てようと思っている方は、覚悟しておいた方がいいと思います笑
(夫婦喧嘩でペットもケンカ……!!)
私の好みは「ローコストで無駄を省いた家
まず私は、地元で実績をあげている工務店F社の「本体価格980万円の家」をネットで見つけて気に入りました。最近よく見かけるようになった、立方体をしたシンプルな住宅です。以下、特徴をまとめます。
【F社のキューブ型住宅】
- 1F、2F共に約15坪、延床面積約30坪の総2階の立方体
- 間取りは3LDKで、約0.7坪ほどのインナーバルコニー付き
- 簡素な中にもお洒落な窓を多く配置した、シンプルモダンな外観
- 設備も至ってシンプルで最低限の造り
(F社に配慮して画像を処理しています。見る人が見れば完全にどの業者かわかりますね笑)
無駄なものが一切ない造りでローコストに抑えられています。シンプルさの中にちょっとしたセンスが光るスタイルが、派手嫌いの私に合いました。
夫の惚れこんだ「大胆な吹き抜けのある家」
夫の一押しは、地元のタウン誌に載っていた工務店H社のウッディな山小屋風ハウス。2階の半分は吹き抜けとなっている、遊び心満載のお洒落住宅です。以下特徴をまとめます。
【H社の山小屋風ハウス】
- 1F床面積約18坪、2F約10坪。延床面積約28坪。2階は1階の面積の半分しかなく、後は吹き抜けとなる。
- 3LDK。ベランダはないが、1階のLDKから庭へとつながるウッドデッキを設置。
- 片流れの屋根。ガリバリウムと木材を組み合わせた外観は、街中にも馴染む山小屋風。
- 本体価格は1500万円から
(H社に配慮して加工……いささかわかりづらすぎますか笑)
ウッドデッキでバーベキューをしたり、薪ストーブを囲んで団らんしたり、ガレージで趣味を楽しんだりしている住人の様子が広告には載っていました。こだわり派の工務店Hが、おしゃれライフをエンジョイしたい、若い夫婦にターゲットを絞った住宅です。
夫婦円満に家選びをすすめる秘訣
私たち夫婦が、家を選ぶ基準に設定しなければならないことは、まず価格でした。正直、我が家の収入ではカスタマイズ感満点の、高額な家のローンを返済していくことはできません。もちろん私もパートで稼いでるけど、とてもとても足りないのです。(これについては申し訳ない限りですが……)
とにかく、うちには贅沢をしている余裕は……ない!!
その中で、間取りなど日常生活が送りやすいことや耐震や断熱に優れていること、子どもの誕生など生活スタイルの変化にも対応できることを求めなければなりません。
な の に !!
広い吹き抜け?
……光熱費のこと考えてる!?
……吹き抜けのせいで2階の寝室、すっごく狭いよね!
薪ストーブ?
……どこで薪買うの? いくらかかるの?
ウッドデッキでバーベキュー?
……いままでバーベキューなんてやったことないよね!?
こうして、私は夫の一押し住宅にケチをつけまくりました笑
しかし、夫は「少年の心」とか「男のロマン」とかいう言葉で、火に油を注いできます。正直、うちには「少年の心」と「男のロマン」に数千万円レベルのお金を払う余裕はありませんっ!
それどころか、夫は私の気に入っている家のことを「つまらない家」だと言って批判しました。つまらなくても、現実的に住みやすくて、日々の暮らしに余計なお金がかからない家ならそれでいいんだ!
とんだ夫婦喧嘩を再現してしまいました。お見苦しい記事となったことお詫びいたします笑
とにもかくにも、こんな感じでいつまでたってもお互いに相容れません。相手に対する不信感さえ抱くようになり、毎日が不穏な空気に包まれていきました笑
そんな中、夫婦の対立を回避する唯一の方法は相手を一旦受け入れることだと気づきました。これを読んでくださっている先輩夫婦のみなさまなら、とっくにお気づきのことかとは思いますが……笑
吹き抜けに憧れる夫の気持ちを受け入れ、自分が妥協できることは妥協していく。
その中で譲れないものだけは主張する。
光熱費など心配なことがあれば、その打開策を考えてみる……。
話し合いが進まなくなったとき、とにかく相手を受け入れてみる。そうこうするうちに、夫の態度がやわらかくなりました。すると、自然と二人が納得する形に話がまとまっていったのです。
次回に続きます。今回もありがとうございました。