2015年6月23日発行の『SUUMO』に「年収別12組 住宅ローン額」という特集が組まれていました。
その内容をざっくり言うと、住宅を購入した12組のデータを調査し、年収やローンの金額、返済予定、家族構成などを公開するというもの。
この特集がかなりおもしろかったので、僕のデータも公開しようと思います。これから家を購入しようと考える方の参考になれば幸いです!
※各データに出てくる「年収」は、特集を見る限りおそらく「税込年収」のことだと思われます。
目次
1、特集のなかで、もっとも世帯年収の低い方のデータ
まずは、特集のなかで、もっとも世帯年収が低い方データからです。
- 家族構成 シングル(女性46歳)
- 世帯年収 430万円
- 購入金額 2,830万円
- 借入金額 2,130万円(年収負担率20%)
- 頭金 700万円(頭金比率25%)
- 残した貯蓄 600万円
- 住居費 (前)8.4万円→(後)8.7万円(管理費&修繕積立約1.7万円含む)
- 金利タイプ 変動型
- 適用金利 1.7%
- 返済期間 33年(完済時79歳)
- 月々返済 約7万円
- ボーナス 支払いなし
あくまで個人的な感想ですが、46歳という年齢での住宅購入が気になりました。完済時には79歳ですが、このころには定年になっていると思います。株や投信などで資産を作るか、節約してどんどん繰上返済しないと、定年後が心配な気がします。
特集に登場するファイナンシャルプランナーさんも、「もしものために貯蓄を200万円残し、残り400万円を繰上返済しましょう。借入から5年後に実行すると返済期間は7年2ヶ月分短縮、利息は205万円軽減できます」とアドバイスしています。
やはり、繰上返済の力はすごいですね!!
2、特集のなかで、世帯年収が中間ぐらいの方のデータ
次は、特集のなかで、年収が中間ぐらいの方のデータ。
- 家族構成 夫32歳/500万円 妻32歳/250万円 子ども2歳 子ども0歳
- 世帯年収 750万円
- 購入金額 4,200万円
- 借入金額 3,400万円(年収負担率19%)
- 頭金 800万円(頭金比率19%)
- 残した貯蓄 500万円
- 住居費 (前)約10万円→(後)約10.1万円(管理費&修繕積立約3万円含む)
- 金利タイプ 10年固定型
- 適用金利 1.7%
- 返済期間 30年(完済時62歳)
- 月々返済 約8.9万円
- ボーナス 19.2万円(ボーナス1回あたり)
あくまで個人的な感想ですが、金利が1.7%は割と高めな感じがします。現在、ネット銀行の変動型であれば0.6%台が適用されることもありますから、その3倍です。単純に計算しても、1年目に50万円以上が利息に消えるわけなので、僕のような人間は「非常にもったいないなあ」と感じます。
ただ変動の場合は、今後金利が上がっていくといわれていますから、どちらがいいのかはわからないですよね。
ファイナンシャルプランナーさんからは、「10年後の金利変更」と「第1子の中学進学」、「ローン控除終了」が重なるのが心配だという意見が寄せられています。「仮に金利が1%アップすれば年間の返済額は15万円程度増えます。返済額軽減型で200万円繰上返済すれば、年間返済額がほとんど増えずに済みますよ」とのこと。
僕はいままで繰上返済を2回していますが、いずれも「期間短縮型」を選びました。なるほど、金利がアップしたときに「返済額軽減型」を利用すれば、月々の返済額をアップさせないで済むのですね。勉強になりました。
3、特集のなかで、もっとも世帯年収が高い方のデータ
そして、特集のなかでもっとも世帯年収が高い方のデータです。
- 家族構成 夫41歳/1,000万円 妻39歳/300万円 子ども4歳
- 世帯年収 1,300万円
- 購入金額 6,600万円
- 借入金額 5,600万円(年収負担率19%)
- 頭金 1,000万円(頭金比率15%)
- 残した貯蓄 500万円
- 住居費 (前)約20万円→(後)約25.5万円(管理費&修繕積立約5万円含む)
- 金利タイプ 変動型
- 適用金利 0.75%
- 返済期間 25年(完済時66歳)
- 月々返済 約20.5万円
- ボーナス 支払いなし
あくまで個人的な感想ですが、まさに高収入者のデータといった感じです。そもそも購入前に住宅費を20万円も払っていたのであれば、なぜもっと早く購入しなかったのか気になります。
でも、一番気になるのは、「管理費&修繕積立金が5万円」ということです。5万円というと、地方のアパートの家賃ぐらいでしょうか。普通、修繕積立金は年数を追うごとに増えていきますから、老後に家計を圧迫しないかが心配です。
ファイナンシャルプランナーさんからも、「管理費などが高く、老後には負担になりそう。その分、老後資金を多めに準備できれば、さらに安心感が高まります」といったアドバイスが寄せられています。
というか、管理費&修繕積立金に5万円必要なマンションとは、いったいどんな豪華なものなのでしょうか。やはり、人気エリアのタワーマンションでしょうか。
4、家を購入したときの僕のデータ
最後に僕のデータも公開したいと思います。
- 家族構成 僕34歳/400万円 妻●●歳/350万円
- 世帯年収 750万円
- 購入金額 約3,000万円
- 借入金額 約2,800万円(年収負担率約13%)
- 頭金 220万円(頭金比率約7.9%)
- 残した貯蓄 約200万円
- 住居費 (前)約5.5万円(一人暮らし)→(後)約8万円(戸建てなので管理費&修繕積立はなし)
- 金利タイプ 変動型
- 適用金利 約1.1%
- 返済期間 35年(完済時69歳)
- 月々返済 約8万円
- ボーナス 支払いなし
直前の方のデータと比べると見劣り感が否めません……笑
改めて見ると、借入金額に対して年収負担額が13%というのは、なかなか安心かもしれません。推奨される年収負担率は25%以下ですから、約半分という計算になります。これも、年間350万円も稼いでくれている優秀な奥さんのおかげです笑 今後、子どもができることを考えると、ちょっとゾっとしますね笑
頭金の額はやはり低すぎたかなと思います。貯金は650万円ほどあったのですが、頭金のほかに仲介手数料などの諸費用が必要であったのと、手元にお金を残しておきたかったので、最終的には220万円ほどしか払えませんでした。貯金の全額を頭金にまわせると考えると、思わぬ誤算が生じます。
また返済期間は35年で、完済時には69歳になっている点も大きな問題ですね。現在は、2度の繰上返済で1年ほど期間が短縮されていますが、それでもまだ完済時の年齢は68歳。このままでは危険なので、やはりできるだけ繰上返済しなければいけないですね。
ただ、戸建てのため管理費&修繕積立金が必要ないことが、大きなプラスとなっています。戸建ての場合も、もちろん修繕が必要になってきますが、マンションに住むほどの積立は必要ありません。また、マンションとちがい積み立てたお金はすべて自分の家のために使えます。これは大きなプラスになるのではないでしょうか。
あとは、老後を迎えるまでに、住宅ローン金利が上昇しないことを願うばかりです笑 こればかりは自分にはどうすることもできないので、なかば“賭け”のような状況ですね笑
年収や家族構成によって住宅自体の金額や住宅ローン金利に差があることはわかっていましたが、こうして並べてみるとちがいがよくわかりますね。
もちろん、住宅ローンの金利は各銀行によってもちがいます。インターネットや店頭など、さまざまなところで目に触れる機会がありますから、一度比較してみるとおもしろいかもしれませんね!
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以前の記事でもお聞きいただきましたが、仲介業者がすすめてくる提携ローンは東京三菱UFJやみずほ、りそななど店舗型の銀行が多く、金利が高い傾向にあります。
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僕は、不動産仲介業者のいうままに店舗型の住宅ローン申請しかしなかったことを、いま本当に後悔しています。
金利の高い仲介業者の提携ローン審査と一緒に、金利の安いネット銀行の審査も申し込んだ方が絶対にいいと思います。
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家は高い買い物ですが、僕は購入してよかったと心から思っています。この記事が、これから住宅を購入しようと考えている方の参考になりますように!!