こんにちは、カオリンです。前回は不妊治療を決意した当時のことをお伝えしました。今回は、その後の治療期間中の苦悩の日々について書きたいと思います!
前回の記事はこちらです↓
不妊治療は一人ではできない
前回の記事で、夫が不妊治療に対してあまり協力的ではなかったとお伝えしました。率直にいって男性側が協力的でないと不妊治療をおこうことはできません。精子検査やフーナー検査(性交後の精子が卵子の中でどのような状態にあるかの検査)があるし、タイミング法にも参加してもらわなくてはなりません。人工授精や体外受精ともなれば、女性の体の周期に合わせて精子を提供してもらうことになります。
ここで一度、各受精法についてざっくり整理しておくとわかりやすかもしれませんね。
人工授精
人工授精とは、事前に採取しておいた精子を、医師の施術により細い管を使って子宮に注入することです。
体外受精
体外受精とは、体外に女性の卵子を取り出し、パートナーの精子と一緒にして受精させ子宮に戻して着床を促すことです。
当時34歳で年齢的な焦りを感じていた私は、治療外来の初診で「人工授精と体外受精の両方を希望している」と伝えていました。しかし先生には「まだ焦る年齢ではないから何度かタイミング法を試してみたら?」と言われました。
実際には、治療に入る前の検査段階でつまずき……。検体である精子を持参できないことが何度か続きました(連載第4回参照)。先生も諦めたのか、とりあえず検査はせずにタイミング法に進もうということになったのです。
私が通ったのは人気のクリニックだったので、予約しても2~3時間は当たり前。体の周期に合わせて通うので、病院に行ける日も限られています。私は仕事を休んでまで通っているのに、なぜ夫は協力してくれないのか……ストレスが溜まり、イライラが募っていきました。
妻の気持ち・夫の気持ち
「精子検査には協力的でないのに、タイミング法に参加してくれるの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。あくまでも女の私にとっては想像ですが、ここに微妙な男心が隠されていると思います。(詳しくは書きませんが、精子検査は病院の限られた空間でおこなったり、家から持参する場合は専用の容器に入れなくてはいけなかったりするのです)
そんなわけで何度かタイミング法を試したのですが、うまくいきませんでした。タイミングは基本的に基礎体温から導き出せますが、より妊娠率をアップするために病院で排卵誘発剤の注射を打ってもらいます。そして夫婦生活をおこなった翌日に再度病院へいき、状態を検査します。通院は正直苦痛でした。待ち時間は長いし、職場には毎回休みの届けを出さなくてはならないし、なにより、期待をすればするほど成果がなかったときの落胆が大きいからです。
病院に通いはじめてから約半年。そのうちに、夫はタイミングを計って夫婦生活をおこなうことに嫌悪感を示すようになりました。今思えば、私の態度も相当悪かったんだと思います笑 夫婦仲はどんどん険悪になり、夫婦生活もおこなえなくなりました。妊活どころではなくなっていったのです。(インターネットで「不妊治療」と検索すると、「ケンカ」や「離婚」の文字が並びますが、あながち嘘ではないような気がします)
追い込まれていった私は、病院通いをやめました。
そして、まずは夫婦関係の修復に努めようと決意。タイミングだけは自分で計りながら、それを夫にはあえて伝えまいと決めました。病院に通うことはやめて、妊活は自分の中でだけ続けていこうと思ったのです。しかし1年経っても子供はできませんでした。
この不妊治療期間中は色々悩み考えました。
夫とこの後もうまくやっていけるの? 子供がいない人生ってどんなものなの? こんな卑屈な心のままで生きていかなければならないの? 本当に子供がいることだけが幸せなのか? 自分の人生ってなんなの……?
さらに追い込まれた私は、ついに一旦全てを忘れて「子供がいなくたって、自分が楽しいと思える人生を生きてみよう!」と決意しました笑 その1ヶ月後に、なんと妊娠したのです!
妊娠した理由を後づけをしようと思えば色々できますが、ここではありのままの出来事をただお伝えしたいと思います。
今回わかったこと
今回もお読みいただきありがとうございます。私より長い期間、妊活を続けていてつらい思いをしている方も沢山いらっしゃると思います。自分の経験が全てとは思いませんが、一つの夫婦のケースとして読んでいただけたら嬉しいです。次回に続きます!
第1回目の記事はこちらです↓