こんにちは。カオリンです。いつも、私の体験記を読んでくださり、ありがとうございます!
前回、私たち夫婦が突如「いい家に住みたい欲」に襲われたことをお伝えしました。しかし、新築に建て替える覚悟がまだなかった私は、リフォームも検討してみることにしました!
> 第1回目から読む
こだわり派のリフォーム
リフォームと新築を比較したサイトはいくつかあります。それぞれにメリットとデメリットがあるようです。簡単にまとめると……
■リフォーム
【メリット】価格が安い。住み続けながらの施工が可能。
【デメリット】間取りの自由が利かない。
■新築(建て替え)
【メリット】自由に好きな家が建てられる。整合性のある建物になる。
【デメリット】価格が高い。仮住まいや引っ越しなど工事費以外の費用がかさむ。
これを踏まえたうえで、私は購入した「スーモリフォーム」を斜め読みしてみました。すると、目についた金額に思わず驚愕!
「リフォーム費用 2080万円」
に、に、に、にせんはちじゅうまんえん……!!??
これじゃあ新築(ローコスト住宅)と変わらないじゃん! 百万単位だと思っていたのに!
でも、他のページに目を通してみると、1200万円、360万円、60万円と載っている金額は様々。当たり前ですがリフォームは手を加える箇所が多いほど金額が上がっていきます。
費用2080万円のリフォームの内容は、床を杉無垢材のフローリングにし、断熱材もグレードアップさせ、内壁も貼り直し、キッチンも新しくし、建具にも手を加えていました。つまり、ほとんどいじっているのです。
それでもトイレやお風呂は古いまま。「だったら、同じ金額で建て直した方がお得なのでは?」と、思い始めてしまいました。
(ちなみに、うちのお風呂ってこんな感じ……)
「リフォームが安い」というのは、手を加える箇所が少ない場合に限るということなのでしょう。設備や素材にもこだわらなければ安く仕上げることができます。
この2080万円リフォームのお宅は、「天然無垢材」だったり、「樹脂製サッシ」や「セルロースファイバー」など、費用がかさむものばかり使用していました。2000万円の予算で、ローコスト住宅を建てるくらいなら、トイレやお風呂はそのままでもいいから、こだわりの素材を使いたいということなのかもしれません。
つまりリフォームとは、お金をかける場所を自分で選べるので、こだわりがある人にとっては最適だといえるのではないでしょうか。
築34年以上の家で注意しなければならないこと
リフォームをする際、見えない部分(耐震性や断熱性)の修繕や補強も考えなくてはなりません。1981年、国が定める建物の耐震基準が大きく改正されました。ざっくりいうとと、それまでは震度5程度の地震に耐えられればOKだったものが、新基準では「震度6強以上の地震に耐えられる住宅」に変わったのです。
よく「昔の家は丈夫だ」という言い方をします。昔の大工さんの方が職人気質で腕が良かったとか、国産の木を使っているというのが主な理由です。例のカンカン帽(※)も、我が家のことを「長持ちする家だ」と言っていました。※第2回の記事を参照してください。
しかし地震に対する意識は、新基準になった1981年以降の方が高いといえるでしょう。4年前に起きた東日本大震災により、今は売る側も買う側もさらにその意識を持つようになりました。
「旧耐震基準で建てられた家」に当てはまるのは、2015年現在でいうと築34年以上の家。当然築45年の我が家はこれに当てはまります。耐震補強はおこなった方がいいということになります……。
ついに決心!
耐震補強に、断熱性補強、屋根、外壁、内装、キッチン、風呂、トイレ、フローリング張替、間取り変え……。
我が家のリフォームしたいところを挙げていくと、つまり「全て」ということになります。
すると……あらあら、単純計算ですが1000万円は超えました。(『スーモリフォーム』には個別の大まかな費用も載っています)
それでも、新築建て替えよりだいぶ費用は抑えられます。ただし、2つも3つも部屋が増やせる訳ではありません。外壁を塗り替えたとしても、元の形は残っている訳です。夢の二階建ては夢のままです……。
ここまで考えて私は、新築に建て替えることを決心しました。
比較して合理的に判断しようとしたものの、最後は気持ちの問題になっていた気がします。たとえ、新築のように綺麗で安全な家がリフォームで手に入ったとしても、それは本物の新築ではないのです。やはりどこか妥協しなければならなくなります。
少し費用がかかっても、理想の家を手に入れたい! 結局夫と同じ意見に行きついてしまったのでした笑
今回もありがとうございました! 次回からはようやく「住宅展示場めぐりの旅」がはじまります!