【フリーランスの生き方】20代でやってよかったこと、やっておけばよかったこと|38歳おっさんフリーランスの本音

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こんにちは、サラリーマンではない僕です。

このブログでは、主に住宅について書いていますが、時々、仕事に関しての記事もアップしています。

気づけばフリーランスになって13年以上、中年真っ盛りの38歳になりました。40歳目前ではないですか。徹夜が厳しくなるはずです……。

……とはいえ、一番脂の乗った現役バリバリ世代。まだまだ過去を振り返るような年齢でもないのですが、ブログのネタに困っているので「20代のうちにやっておいてよかったこと」と「20代のうちにやっておけばよかったこと」を書いてみたいと思います。

ただ、こういうのはどうしても「おれはこうしてきたぜ!」みたいなものになりがちなので、もし「説教くせーな、読んでらんねーよ」と感じたら、遠慮なくブラウザを閉じてください。

フリーランスになろうとしている20代の方の参考に、少しでもなれば……。

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20代のうちにやってよかったこと

まずは、20代のうちにやってよかったことです。

仕事のスキルをとにかく磨いたこと

フリーランスとしての20代は、ひたすらスキルを磨くことだけで終わりました。

新卒で入社した超ブラック企業(毎月残業時間160時間/残業代一切なし/税込月収18万円)を辞めて、フリーランスになったのは25歳になる直前のことでした。退職するときに考えていたのは、「大学時代に興味を持って少しだけ勉強していたことを仕事にしよう」ということ。それだけでした。

会社を辞めた翌月から週に1回スクールに通い、与えられた課題をこなす日々。いまでこそ「フリーランス」と名乗っていますが、当時はただの「フリーター」です。生活するためにバイトをしなければいけませんが、それもフリーランスとしての技術を磨くことにつながるかで選びました。

そんな暮らしが約2年続いたある日、スクール生を対象におこなわれたコンペでどうにか勝利。少しずつ仕事をもらえるようになりました。

ギャラは相場の1割程度。マックスでも3割程度でした。とても生活できるレベルではありません。その代わり、仕事量はまずまずありました。取引先企業の担当者がフリーランスでも充分やっていけるレベルの実力者だったこともあり、「この人と仕事をしたら自分のレベルも上がるに違いない」と思い、必死で食らいついていました。いま思えば非常にラッキーでしたね。

バイトとフリーランスの仕事が重なることが多く何度も徹夜をして半ば気絶するようなこともありましたが、あの時代があったおかげでベースになるスキルが身についたと思います。

ちなみに、一度スキルが身につくと非常に便利です。本来ターゲットとしている市場の周辺にある仕事もくるようになりますし、さほど苦労することなく対応することができます。(時には、数万円のセミナーで集中的に勉強することもありますが……)

長期的な視野で仕事を選んだこと

先ほども書いたように、当時のギャラは相場の1割程度。いま考えれば信じられないほどの低価格です。しかもスキルがないため、かかる時間は実力がある人の数倍……。たった1,500円の仕事を8時間かけてやったこともありますし、3万円の仕事に1万円以上のコストをかけたこともあります。はっきりいって、牛丼屋でバイトしていたほうが絶対に儲かります。(そもそも1,500円の仕事が存在することに驚きかもしれませんね笑)

それでもフリーランスの仕事を受け続けたのは、未来につながると信じていたからです。

どんなに安い仕事でも、やれば経験になります。その分だけスキルも身につきますし、実績にもなります。幸い僕は一応名前の残る仕事に携わってこれたので、営業ツールとしても非常に役に立ちました。

38歳になったいま、駆け出しのフリーランスの方と仕事をする機会が増えてきました。やや安めのギャラを提示すると(それでも僕が駆け出しのころよりは相当高いですが……)、「そういう仕事はやりません」といわれることがあります。

「働き方改革」が叫ばれている現在の状況では、それが当たり前なのかもしれません。批判を恐れずに書けば、特に駆け出しの方にとっては「もったいないな」というのが正直なところです。

いまは安いように思える仕事でも、自分でスキルを磨きながら経験を積み重ねていけば、いつか必ず10倍以上になって返って来るときがきます

あのころ、「そんならコンビニでバイトしてたほうがマシじゃねえか!」と考えず、「5年後、10年後に、必ず10倍のリターンを取ってやる!」という長期的な視点で仕事をしてきてよかったと思います。

納期を1度も破らなかったこと

仕事を依頼する側がもっとも困るのは、納期を破られることです。

先日、こんなことがありました。ある駆け出しの方に仕事をお願いしたのですが、修正依頼に嫌気がさしたのか途中で連絡が取れなくなってしまいました。

仕方ないので僕が代わりに仕事してその方に送ったところ、「気にはなっていたけどできませんでした。今後ともよろしくお願いします」という返事が……。

サンドイッチマン風にいえば、「ちょっと、なにいってるかわからない」。

僕は20代のころから現在まで、納期だけは守ることを心掛けています。最近ではスケジュールを前倒しして納品することもあるぐらいです。こうした積み重ねが、継続的に仕事をいただけている要因の一つなのではないかなと思っています。

わからないことを聞いたこと

フリーランスであるかどうかに関係なく、20代の人には経験が圧倒的に不足しています。そして、仕事を頼むほうもそれを充分に理解しています。これは「特権」といえるかもしれません。

僕が駆け出しだったころ、なんとか自分だけの力で仕事を完遂しようと考えがちでした。プライドの問題もあったと思いますが、「こんなことを聞くとめんどくさがられて、仕事がなくなってしまうのではないだろうか」という恐怖心が強かったからだと思います。

依頼する側の立場になって考えれば、頼んだ相手から見当はずれのものが納品されるのは困りますよね。ですから仕事をするなかでわからないことが出てきたら、聞けばほぼ100%教えてもらえます。これに気づいたときから、自分で考えてもわからないことは素直に聞くようになりました。

僕は駆け出しの方と仕事をするとき、打ち合わせのあとに必ず「わからないことはどんなことでもいいので、必ず聞いてくださいね」と話すようにしています。にもかかわらず、なんの確認もないまま、とんでもないものが納品されたときの衝撃といったら……。もちろん、「とにかくなんでも聞けばいいや」というのも困るのですが、自分で考えてもわからないことは「お願いだから聞いて」と……。

僕の場合、取引先企業の方に聞くことで、仕事について理解を深めることができました。20代のころに教わったことは、いま仕事をするうえでのベースになっています。

とにかく礼儀正しさを心掛けたこと

20代の特権がもう一つあります。それは、礼儀正しくしていれば多くのことを大目に見てもらえるということです。

・打ち合わせにいったら、相手より早く「お世話になります!」「お疲れ様です!」とあいさつする。
・メールには可能な限り早く返信をする。(無理をする必要はない)
・飲み屋やカフェなどでご馳走になったら、どんなに安い金額でもしっかりお礼をいう。そして、少なくとも翌日の朝までにお礼のメールを入れておく。
・年賀状や喪中はがきなどをしっかり出す。

などなど……。

どれも難しいことではないのですが、やらない人は意外と多いものです。あくまで誠意を持って仕事をする姿勢が伴っていることが条件ですが、礼儀正しくすることでかわいがってもらえたりします。20代のころの僕が仕事をもらえていた理由の一つは、こんなところにあるのではないかなと思っています。

ちなみに僕の場合、ちょっとブラックがかった冗談をいうと途端に空気が淀むことが多いようなので、つまらないことをいうのはやめました。逆に、冗談でコミュニケーションを取るのが上手なら、積極的に活用してもいいかもしれません。

お酒におぼれなかったこと

僕のまわりには、バイトのあと毎晩のように飲みにいくフリーターがたくさんいました。それぞれ目標があるから就職せずにフリーターをしていたはず。やることは山ほどあったはずなのに、毎晩飲みにいっていたのです。

そういった人たちがいまどうなっているかというと……。

目標とは無関係の会社に就職していたりします。

一概に飲みにいくことを否定しているわけではありません。以前、借金をしてまで飲みにいっている人がいました。彼はそのなかからビジネスの芽を見つけ出し、現在はテレビでも取り上げられる仕事を手掛けています。

問題なのは、なんの目的もなく会社や仕事の愚痴をいうためにダラダラと飲み続けることです。そんな時間があったら、スキルを磨くために使ったほうがいいと思います。

毎月、積立貯金をしてきたこと

フリーランスという生き方はある意味ギャンブルです。会社に縛られない代わりに、誰にも守ってもらえません。働けなくなったら即収入が途絶えますし、退職金なんて制度もありません。現在のことから未来のことまで、完全に自分だけが頼りというわけです。

そこで僕がはじめたのが「積立貯金」でした。

27歳ぐらいから毎月2万円を積み立てはじめ、年収によって4万円、6万円と変動させながら積み立ててきました。

この貯金が、その後の僕を助けてくれることになります。現在は結婚して持ち家に住んでいますが、結婚式の費用も家の購入費用もここから出すことができたのです。

僕は時々、「お金を生むかわからない仕事」に時間を投資することがあります。うまくいけば大きなリターンになって返ってくるのですが、失敗するとトータルでマイナスになることもあります。こんなことができるのは、貯金で積み立てた最低限の保証があるからです。

ミュージシャンのスガシカオさんが過去に雑誌「週刊アスキー」のインタビューで貯金について語ったことがあります。

スガシカオさんは会社員として4年半ほど働いたあと、音楽活動に専念するために退職しました。ここからデビューまでを支えたのが、会社員時代に貯めたお金だったそうです。100万円ちょっとあり、半分ぐらいでデジタル機材を買いそろえ、半分ぐらいを生活費にしたとのこと。「思い立ったときに一銭もないんじゃ、話にならない。(中略)何か見つかったときに、金がないと行動も起こせない」と話しました。

僕がこのインタビューを知ったのは最近なのですが、全面的に賛成です。

20代のうちにやっておけばよかったこと

続いて、20代のうちにやっておけばよかったことです。

積極的に人脈づくりに励めばよかった

最初に書きましたが、僕の20代はスキルを磨くことだけで終わってしまいました。もちろん、そのころからお付き合いのある方からお仕事をいただくことはいまもあるのですが(本当にありがたいことです)、30代になって「仕事を増やそう!」と考えたときにはイチから営業しなければいけなかったので少し苦労しました。

ちなみに、そういうことなので人脈づくりに関してはいまも苦手です笑 仕事自体のスキルだけでなく人とつながるスキルも身につけておけばよかったなと思います。

個人名でブログをやっておけばよかった

若いフリーランスの方たちを見ていると、個人名のブログを立ち上げて営業ツールにしている人が増えているようです。

僕がフリーランスになった2,000年代半ばは、インターネットがここまで世の中の主役になる前。お金や知識がなかったこともあり、僕の家にはネット環境すらありませんでした。アメブロやライヴドアブログの存在は知っていましたが、まさか営業ツールになるなんて想像したことすら……。

もし、あのころブログが個人メディアになる可能性に気づいていたら、営業の苦労も少しは減ったのかもしれませんね。(リテラシーが低すぎて、炎上→終了の流れになったかもしれませんね)

スキルをビジネスに変える方法を研究しておくべきだった(20170928追記)

最初にお伝えしたように、僕の20代はとにかくスキルを磨くことだけで終わりました。ただ、技術だけでは本当は不十分です。

僕は20代をひたすら仕事にささげたので、大学時代の友人と飲みにいくことはほとんどありませんでした。30代になってから、久しぶりに大学時代の友人と会って愕然としました。彼らは「どうすれば利益を最大化できるか」を考えて、その手法を身に着けていたのです。もちろん、割とのんびり社会人をやっている友人もたくさんいますが、完全に遅れを取ってしまったと感じました。

20代の僕はスキルを身に着けたら、自動的にお金になる仕事が舞い込んでくるような気がしていました。でも、実際は違います。自分でビジネスをつくっていかなければいけないわけです。ここは、いまでも僕の弱点として残っています。早くからビジネスとしてしっかり機能する仕組みをつくる努力をすべきだったと思っています。

「20代のうちにやっておいてよかったこと」と「20代のうちにやっておけばよかったこと」を書いてみました。

20代のころの自分について、もっとたくさん後悔があったような気がするんですが、意外とそうでもないことが判明しました。書きながら「こんな説教くせー記事書いても誰も読まないのでは?」と思っていましたが、自分にとって一番意味があったようです笑 (5,000字も書いておいて、自分に一番役立ったって結末ですみません)

ここに書いたのはあくまで僕個人が思ったことなので、別の人に聞いたら全然違うことをいうかもしれません。それは当たり前のことだと思うし、それでいいと思います。

フリーランスになろうとしている20代の方に、少しでも参考になれば……。

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