サービスルームとは? わからない用語はこれでスッキリ! 住宅用語辞典

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サービスルーム用画像
住宅の購入を検討していると、わからない用語に出会う機会が多くあります。ここでは、さまざまな住宅用語について説明していきたいと思います。

今回は「サービスルーム」。間取りで使われる記号は「SR」です。

それにしても、サービスルームって? 売主がサービスで設置してくれるの? 実は、サービスルームには明確な定義があるのです。

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サービスルームの定義

「サービスルーム」という語は、洋室や和室、ベッドルームなどの「居室」とすることができない部屋に表記されます。

建築基準法では、「居住、執務、作業、集会、娯楽その他これに類する目的のために継続的に使用する室」を「居室」だと定めています。簡単にいうと、「人がなにかの目的のために長時間いることのできる部屋」ということでしょうか。そして、そのために採光や換気を行うため窓の最低面積を「床面積の1/7以上」と定めています。この「採光」は「日当たり」のことではなく「自然光」のことをいいます。日が当たっていなくても光が入ってくるのであれば、窓として充分機能していると考えられることになります。

つまり、「サービスルーム」とはこの条件を満たしていない部屋のことなのです。住宅密集地に建つ3階建て物件の1階によくある理由がわかりますね。また、もっとストレートに「納戸」と表記されていることもあります。

ところで、僕なんかは「別にどんな部屋でだって居住できるよ」と思ってしまうのですが(笑)、実はそうもいかないのです。

サービスルームのデメリット

サービスルームは、建築法上「居室」とはちがいます。そのため、テレビ回線や電話回線が設置できない、高い位置にコンセントがなく空調設備がつけられないなど、なにかと不便な設計がされている場合があります。これは設計士の気が利かないわけではなく(笑)、行政から指導されるケースがあるためです。
ただし、その「ケースがある」だけで、実際にはテレビも電話もエアコンも設置可能なサービスルームも存在します。

サービスルームのメリット

逆に、サービスルームにはメリットもあります。これは、間取りの表記を考えてみるとよくわかります。

たとえば、リビングダイニングキッチンのほかに部屋が3部屋あったとしましょう。これを間取りの表記に直すと「3LDK」となります。しかし、もしこのうちの一部屋がサービスルームだったとしたら、その表記は「2LDK+S」になります。

つまり、サービスルームがあることで、部屋が一つ減ることになるのです。そのため、必ずではありませんが、値段が安くなる場合があるのです。これは大きなメリットだと思います。

サービスルームは、あくまで建築法上は居室と認められないというだけで、家を買った人がそのあとどう使うかは自由です。物件を探すなかで「サービスルーム」の表記を見つけたら、どれだけの設備を設置可能なのかをよく確認すると良いでしょう。工夫すれば、実質的には3LDKと同等の物件を安く買うことができる可能性があるわけです。

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