前回までは、モデルルームの見学に行ったときのエピソードをお聞き頂きました。モデルルーム見学会の大まかな流れがぼんやりとでもわかって頂ければ嬉しく思います。
今回と次回は、住宅ローンの繰上返済についてお聞き頂きたいと思います。しっかり繰上すれば、数百万単位の利息を節約することができます!
繰上返済をしない場合に支払う利息額
住宅ローンを組んでいるいまだからこそ繰上返済の効力にある程度は認識しているものの、モデルルームを見に行ったときには、そもそも繰上返済できることすら知りませんでした。
なので、モデルルームの担当者の説明で繰上返済の効力についての資料を見せられたときは衝撃的でした。
このときの資料はすでに破棄してしまったので、仮に2,800万円の借入を例にして考えてみます。
住宅ローン(借入額):28,000,000円(2,800万円)
月々返済額:80,022円(8万22円)
金利:1.075%(変動)
返済期間:35年
仮にこのまま金利が変わらなかった場合、35年間で支払う金額は、
80,022円×12ヶ月×35年=33,609,218円
となります。
28,000,000円の借入に対し33,609,218円の総支払額です。(とはいえ、ケタが多すぎてよくわかりませんが……笑)
その差は、5,609,218円!! つまり、560万円以上の利息を35年間で支払うことになるのです!! 当然、金利が高ければ、もっと支払うことになります。改めて計算してみると、あり得ません!! 僕の年収をはるかに超えています!!
さらに、これを突きつめて考えると、35年のうち2年弱は利息の返済のためだけに働くということになるのです……!! いや、もう想像するだけで息絶えそうです……。
繰上返済によって軽減する利息額
しかし、繰上返済することによって、この負担を軽減することができます。
たとえば、5年後に150万円を繰上返済したとします。繰上返済には「期間短縮型」と「毎月返済額軽減型」の2種類がありますが、より利息を軽減できる「期間短縮型」を例してみましょう。
すると、
返済期間:32年11ヶ月
総支払額:33,069,652円
軽減利息額:539,566円
となります。
つまり、5年後に150万円の繰上返済をすることで、3年1ヶ月返済期間を短くすることができ、539,566円も支払い総額を減らすことができるのです。
5年で150万円ということは、1年で30万円という計算になります。これを1年で貯めるためには、毎月25,000円の節約が必要になります。ちょっと大変な気もしますが、できない金額ではありません。
もちろん、毎年30万円貯めることができるのであれば、1年ごとに繰上返済することも可能です。手数料が0円の場合、少額でもマメに返済する方が利息額を減らすことができます。
いずれにせよ、人生の2年弱を利息のためだけに生きるより、繰上返済をすることで負担を軽減していく方が賢いのではないかと、僕は思います。
ちなみに繰上返済の効果については、インターネット上にあるさまざまなシミュレーターで計算できます。また、繰上返済に関する記事もたくさんありますから、検索してみると良いかもしれません。
ところで、良いことだらけの繰上返済ですが、注意点もあります。次回は、「モデルルームを見に行って知ったこと② そのお金、本当に繰上返済しても大丈夫!? ~住宅ローン繰上返済の注意点~」についてお聞き頂きたいと思います。今回もありがとうございました。