エコキュートと太陽光発電で電気代&ガス代が低下。元が取れるのはいつ?

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エコキュート パナソニック
前回は、本当はあってはならないのですが、新築の家でもある程度不備があるものだということについてお聞き頂きました。

今回は、家を購入してから約1年後に導入したエコキュートについてお聞きいただきたいと思います。

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家を購入したあとに考えたこと

家の模型

このブログのタイトルにもあるように、僕の職業はフリーターです。もう「非正規社員」の代表的存在ですね! そんな僕が家を買ってしまいました(笑)
家が他の買い物とちがうのは、基本的にローンを組んで数千万円というお金を払い続けなければいけないことですよね。これがなかなか精神的にきびしい……(笑) なかなかのプレッシャーです(笑)

そこで僕が考えたのは、「どうやってローンにまわすお金を増やすか」ということでした。

以前もお聞きいただきましたが、馬鹿正直にローンを返していると、最終的にはいまの年収の2倍ぐらいの利子を銀行に払うことになります。こんなに大損することはないので、できるだけ早く繰上返済することを考えました。
ところが、1ヶ月に入ってくるお金には限りがあります。このなかから、どうお金をやりくりして繰上返済にまわすか……。こんなことをぼーっと考えていると、やがて「家がお金を生み出してくれたら、そのお金をローンに返済にまわすんだけどな~」などと思うようになりました。

そこで、僕ははっとしました。

家がお金を生み出すことはあり得ないけど、いまかかっている光熱費や水道代を安くすることはできるかもしれない。そうしたら、その分のお金をローン返済にまわせば良いんだ!

いま考えるとすごく単純で当たり前のことなのですが、これを思いつくまでに結構時間がかかりました。いままでホントになにも考えてなかったのだなと、つくづく思います。

さて、自分のなかではかなり素晴らしいアイディアだったのですが、では、どうやって光熱費を下げれば良いのかがわかりませんでした。「節約する」といっても、このときだって特に無駄に電気やガス、水道を使っているという意識はありませんでしたから……。

エコキュートのセールスマンが僕の家にやってきたのは、そんなときでした。

エコキュートの仕組み

バスタブ

インターフォンが鳴り応対すると、そこに立っていたのはダイキンの代理店からきたエコキュートのセールスマン。この人が要領を得ない説明をする人で、早々にお引き取りいただこうかなとも思ったのですが、よく聞いてみると、エコキュートは光熱費の節約に効果を発揮しそうなシステムだということがわかってきました。

では、エコキュートはどのようなシステムのものなのでしょうか。

簡単にいうと、エコキュートは自然のなかにある熱エネルギーを使ってお湯を作るシステムです。
僕を含めほとんどの人が普段意識していないと思いますが、空気中には熱エネルギーがあります。まず、このエネルギーをエアコンの室外機と同じような「ヒートポンプユニット」と呼ばれる機械のなかで、自然冷媒(CO2)に吸着させます。そして、このエネルギーを圧縮して高温化させ、その熱を利用してお湯を作るのです。

こうしてできたお湯は、400リットル以上の容量があるタンクのなかに溜められ、キッチンやバスルームで蛇口をひねるたびに、このなかからお湯が使われることになります。

エコキュートのコストパフォーマンス

3世代家族

ところで、一連の流れには電気を多く使うことになります。ここで、「じゃあ電気代がかなり高くなるんじゃないの?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

■エコキュート導入と同時に電気料金プランを変更する

たしかに昔からある従量制の電気プランであれば、電気代がかなりかさむことが予想されます。しかし、エコキュートを導入する場合は、電力プランを変更するのが基本です。僕の家では東京電力から電気を購入しているので、「電化上手」というプランに変更しました。
これは、以下の3つの時間帯によって、電気の価格が変わるプランです。

1、朝10時~夕方5時
2、朝7時~朝10時+夕方5時~夜11時
3、夜11時~翌朝7時

夜11時~翌朝7時の時間帯が最も電気料金が安く設定されており、この時間帯に翌日使用するお湯を沸かし400リットル以上入るタンクにお湯を貯めておくのです。

そのため、2015年1月に請求された電気料金は、昨年の同じ月より約3,000円高いだけで済みました。……というと、「なんだよ、やっぱり光熱費があがるんじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、別のところで光熱費を節約できます。ガス料金です。

■ガス料金の下がり幅

エコキュートのセールスマンが来るまで知らなかったのですが、ガス料金のほとんどは給湯器に対してかかっています。つまり、生活する上で一番ガスを使っているのはお風呂だということですね。
ところがエコキュートを導入すると、シャワーやバスタブに使うお湯におガスを使う必要がなくなります。そのため、ガスの使用量を大幅に減らすことができます。

エコキュートに変えてから、毎月のガス料金はなんと約1,300円!!

エコキュートを導入する前、僕の家のガス料金のピークは1万5,000円程度でしたから(いま思えば、これはこれで使いすぎですが笑)、約10分の1になった計算になります。

■エコキュートのコストパフォーマンスは?

さて、当然ですがエコキュートを導入するには初期投資が必要になります。僕が導入したタイプのエコキュートの場合、毎月5,000円×15年払いです。
こういったことも含めて、コストパフォーマンスを計算してみると、以下のようになります。

ガスの下がり幅 約1万円-(電気の上がり幅 約3,000円+エコキュートローン 約5,000)=毎月の光熱費の節約額 約2,000円

もちろんエコキュートのローンは繰上返済できますから、さっさと完済してしまえば毎月約7,000円の節約になります。
毎月7,000円ということは、1年で84,000円。エコキュート本体の価格が約70万円の節約になるということですから、約8年半で初期投資を回収できる計算になります。

これ以降は多少のメンテナンス費はかかりますが、基本的にはエコキュートの恩恵を受けるだけです。なかなかの節約になるのではないでしょうか。

エコキュート導入の注意点

シャワー

ところで、エコキュートを導入するときに1つ注意してほしいことがあります。それがシャワーの水圧です。

ダイキンやパナソニック、コロナなどエコキュートを扱っているメーカーの多くは、290kPa~300kPaのパワフルな高圧力の給湯を売りにしています。これはだいたいガス給湯器と同程度の圧力なので、計算上はエコキュートを導入してもいままでと同じようにシャワーが浴びられることになります。僕の家にやってきたセールスマンも同じように説明していました。

でも実際、僕の家ではエコキュートに変えたことでシャワーの圧力が弱くなりました。何度か原因を探ってもらいましたが、いまもよくわかっていません。やはり理論上、計算上のことと実際に起きることは必ずしも一致しないということだと思います。

ただ、代理店の担当者が無料で高水圧タイプのシャワーヘッドに交換してくれたため、いまは快適な入浴をしています。

エコキュートを導入するときは、シャワーの水圧がどうなるのか担当者によく確認し、万一圧力が弱くなったときは、どういう対応をしてくれるのか話し合っておくと良いと思います。

エコキュート導入後の思わぬ効果

ところで、エコキュートを導入すると思わぬところに効果がありました。

僕はダイキンのエコキュートを購入したのですが、そのリモコンはお湯の使用量を容赦なく表示する仕様になっており、食器を洗うときやシャワーを使っているときに想像以上にお湯を使っていることに気づいたのです。

そのため、僕と嫁のなかに「節水!」という意識が芽生え、こまめにお湯を止めるようになりました。その結果、エコキュート導入後の水道代金が2ヶ月で約3,000円安くなったのです。これは思わぬ効果でした。

こういったことも含めると、エコキュートを導入することによって光熱費&水道代をかなり節約することができることがおわかりいただけたかと思います。
エコキュートには初期費用がかかります。導入するかしないかはそれぞれの判断によりますが、節約できたお金を住宅ローンの繰上返済にまわせば、かなり家計の負担は軽くなるのではないかと思います。

——-以下、2015年8月29日追記

この記事を書いたあとわかったですが、どうやら僕はこのエコキュートをアマゾンやビッグカメラなどで実際に売られている価格よりも、かなり高い値段で買ってしまったようです。(工事費や無料でつけてもらったエアコンの価格を考慮しても、1.5倍程度です)

完全に業者にだまされる形になってしまったわけですが、エコキュート自体のコストパフォーマンスの良さはかわりありません。(実際、エコキュートのおかげで、現在も僕のもとには非常に安い電気&ガスの請求書しか届きません)

興味のある方は、僕のように訪問販売のセールスマンの口車に乗せられる前に、アマゾンなどで実勢価格を調べておくといいかもしれません。

4~7人家族用がこちら

ダイキン エコキュート【EQN46RFV】[らくナビリモコンセット付]フルオート角型460L(4~7人用)

3~5人用がこちら。

ダイキン エコキュート【EQN37RFV】[らくナビリモコンセット付]フルオート角型370L(3~5人用)

次回は、「戸建て購入のメリット10 その1」についてお聞きいただきたいと思います。

今回もありがとうございました!

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