こんにちは、サラリーマンではない僕です。
2月3月とすごぶる体調を崩しておりまして、記事は友人カオリンの妊娠日記ばかりになってしまいました。家を購入して約4年半。うちも妻が妊娠しているので、カオリンの妊娠日記はおもしろく読ませていただいてます。興味のある方は、以下のブログカードからご覧ください!
体調もかなり復活した2018年4月26日(木)、丸善CHIホールディングスの株主総会に行ってきました。今回はそこで得た情報を共有します!
目次
丸善CHIホールディングスを取り巻く市場環境は?
丸善CHIホールディングスは、ご存知の通りもともと老舗書店です。夏目漱石の「こころ」や芥川龍之介の「歯車」、梶井基次郎の「檸檬」などにも登場することを考えると相当の歴史があるわけです。
ところが、こちらもご存知の通り、現在は出版不況だといわれています。……というか個人的にはもはや不況ではなくこれが普通の状態なのではないかと……笑
株主総会の序盤には、パワーポイントを使って現在の市場環境の説明がありました。簡単にまとめると以下のような状況です。
・特に雑誌の落ち込みは著しい
・書店数の減少も著しい
→ちなみにあるデータによれば、2017年までの19年間で約1万件の書店がなくなっています。これはおよそ半分に減ってしまったということです。おそろしいっ!
「暗い話題ばかり! もう書店はダメだな!」と思うかもしれませんが、そう単純ではありません。明るい話題もありますよ! もっとも大きな変化はこれ!
電子書籍市場では特にマンガの伸び素晴らしいそうです! 最近は海賊版サイトが次々と摘発されていますので、この市場はさらに伸びていくのではないでしょうか。「honto」というサイトをやっている丸善にとっては嬉しい状況です。(株主である僕たちにとってもありがたい限り笑)
丸善CHIホールディングスの戦略は?
丸善CHIは、こうしたなかどのような戦略でいるのでしょうか。
・電子図書館、電子教材システムの強化
・IT活用による業務効率化
みたいなことを言っていましたが、なんのこっちゃわからん笑
話を聞いていると「魅力的な店舗づくり」というフレーズが何度も何度も出てきました。説明が早すぎてほとんどメモを取ることができなかったのですが、「ハイブリッド戦略」というのが一つのキーワードになっているようですね。
「読みたい本を読みたいときに読み立ち形で」というキャッチフレーズのもと、リアル店舗(実店舗)とネット書店(honto)を融合させようという試み。少し説明を加えます。
・読みたい本
→読みたい本が決まっていない場合はリアル店舗で本をじっくり探せる。
→読みたい本が決まっている場合はhontoで購入できる
・読みたいときに
→すぐに読みたいときはリアル店舗で購入してもらう
→少し時間がかかってもいい場合はhontoで購入してもらう
・読みたい形で
→紙が好きならリアル店舗で
→タブレットで読みたい場合はhontoで電子書籍を購入
少しおもしろいと思ったのは、ネットで注文を受けた商品をリアル店舗から配送することがあるということ。これによって最短時間で本を届けられるのだとか。(ただし、確か北海道と沖縄限定だった……と思います。残念)
あと、pontaポイントとdポイントを導入したそうです。Tポイントは数年前にかなり還元率が悪くなってしまったので、個人的にはもう使っていません。pontaとdポイントがあるのは嬉しいですね!
質疑応答の内容を紹介! やや衝撃的でした……
説明が終わったあとは質疑応答の時間がありました。株主の皆さん、割と積極的に発言していらっしゃったというのが率直な印象です。いくつかインパクトのあるものがありましたので紹介します。
Q、いつになったら配当が出るの?
A、申し訳ありません。
丸善CHI HDはここ数年、無配当が続いています。これについては「経営陣の意識が甘いのではないか」というような意見もありました。社長は「申し訳ありません」と謝るばかりでした。
ちなみに業績自体は悪くなく、営業利益と経常利益ともに右肩上がりの状態が続いています。ただし、当期純利益については赤字転落。配当が出るにはもう少しかかるかもしれませんね。
Q、非正規社員に対して交通費を支払っていないと聞いたが本当か?
A、支払っています→(5分後)すみません、間違いでした。支払っていないケースがあります。
これが一番衝撃的でした。週4日以内のアルバイトには支払っていないことがあるそうです。ただし会社の認識としては違法ではないとのこと。交通費が出ないところでバイトをする感覚がわかりません。会社も会社ですが、バイトもバイト……。1部上場企業として、交通費ぐらいは支払っていくべきではないでしょうか。
Q、みなとみらいに出店したのはなぜか?
A、出店戦略について一概に説明することはできない。百貨店側から打診があった。
2017年の秋にみなとみらいにお店ができました。近くにあるTSUTAYAや紀伊国屋などと比べて使いづらいという意見でした。百貨店から打診があったということ以外、詳しい説明がありませんでした。打診があったってことは、店舗の賃料などのコストも少しは圧迫できるのでしょうか……。
このほかにも小さな出版社の社員の方や主婦の方から質問がありました。出版社の社員の方って書店の株を購入するものなんですね! 少し面白いなと思いました!
2018年のお土産はなんだった?
株主総会のお楽しみといえば「お土産」です。丸善CHIのお土産はやっぱりこちら!
ハヤシライスです!
ハヤシライスは、丸善の創業者である早矢仕有的(はやしゆうてき)が作ったとされています(所説あり)。ということで、丸善はハヤシライスを販売していたりもするのですね。ところがなかなか手に入れられないということで、このお土産を楽しみに株主総会に出席する人も多いようです。食べてみたら、その感想もアップします。
丸善CHI HDの株価は長い下降トレンド期間を抜けて、ようやく上昇トレンドに入りました。売上、営業利益、経常利益を見る限り、今後業績の改善が見込まれるので、株価も伸びていくと予想されます。現在の株価は「360円」。少し前には320円台をつけていたことを考えると、2015年7月に記録した425円を抜けていくことも期待できます! いまのうちに購入してみてはいかがでしょうか!(←買い煽りです笑 投資はご自身の判断で!)
今回もありがとうございました!