(画像はイメージです。実際に開設した信用金庫ではありません)
こんにちは、サラリーマンではない僕です。
いきなりですが、みなさんはどこの銀行口座をお使いですか? 僕ははじめて自分で口座を開設したときから約20年、メガバンクを利用してきました。最初は「みずほ銀行(当時は富士銀行)」→その後は「三菱東京UFJ銀行(当時は東海銀行)」です。メガバンクは日本全国どこにでもあるし、手数料が無料の時間も多いので非常に使いやすいですよね。
そういうわけで、ほぼストレスなくメガバンクを利用してきたのですが、先日はじめて信用金庫で口座を開設しました。これからはメガバンクに入っているお金の多くを信用金庫に移していく予定です。
正直、ほんの少し前まで「信用金庫って小さいし、なんだか危なそう……」というイメージしかありませんでした。それなのに、なぜわざわざ信用金庫を作ったのでしょうか。それは、メガバンクとは比較にならないメリットがあるからです。
メガバンクは一般の人にメリットがないだって……!?
信用金庫に口座をつくった理由の前に、メガバンクに疑問を持ったきっかけについて説明します。
話は家を購入した2013年にさかのぼります。このとき、仲介業者の提携ローンを利用した僕は、10年以上使い続けている三菱東京UFJ銀行に申請を出しました。
僕は当時(というかいまもですが)、三菱東京UFJ銀行をメインバンクにしており、定期にそれなりのお金をプールしていたほか、毎月4万円の積立を6年以上続けていました。単純に計算しても積立だけで毎年48万円、6年以上で300万円近くを積み立てていた計算になります。また、普通預金には約100万円のお金がありましたし、屋号が入ったフリーランス活動用の口座にも約200万円があったと記憶しています。
「これだけの実績があれば、住宅ローンの審査に通るのではないか」と思っていました。
と こ ろ が……。
お察しの通りです。住宅ローンの仮審査に落ちてしまいました。10年以上メイン口座として使い、6年以上積立をおこなってきたにもかかわらず、住宅ローン審査に落ちるとは……。「フリーランス」という立場の弱さは知っていましたが、それにしても冷たいなあと感じたことを覚えています。
そうだとはいえ、自分にはどうすることもできません。幸い別の銀行で住宅ローンを組むことができた僕は、その後も三菱東京UFJ銀行を使いつづけました。
そんなある日のこと……。「お金が貯まるのは、どっち!?」という本を読んで、なぜ自分が住宅ローン審査にはじかれてしまったのかを理解しました。
少し長いですが引用してみます。
なぜ、メガバンクではダメなのか?
メガバンクはそもそも、大企業の人や公務員のように安定している人しか相手にしないからです。高収入で安定した将来が約束された人にしかお金を貸したくない、というのが彼らの本音です。
では、今、大企業に勤めている人は、メガバンクを選べばいいかというと、まったくそんなことはありません。私は三井銀行(現・三井住友銀行)に25年間勤めましたが、独立して法人口座の開設を三井住友銀行に申し込んだとき、大変厳しい審査をされました。
自分が在籍していた銀行ですら、独立したとたんに厳しくなるのです。
もしも、独立して資金を借りようとしても、メガバンクはあなたを相手にしないでしょう。元大企業に在籍していた、などということは、なんの役にも立たないのです。
(「お金が貯まるのは、どっち!?」 P16~17)
筆者の菅井敏行氏は、三井住友銀行で中野支店長を務めたあと退職した元銀行員。こうした方のいうことですから、信ぴょう性はかなり高いといえるでしょう。そうだとすれば、そもそも三菱東京UFJ銀行に住宅ローン申請を出したことが間違いだったことになります。(ちなみに、住宅ローン審査の用紙を書くには1~2時間かかります……アホらしい)
この本を読んだときから、僕はメガバンクを使いつづけることに疑問を持つようになりました。
メガバンクから信用金庫に乗り換えるメリットは?
では、なぜ信用金庫を開設したのでしょうか。やはり、「お金が貯まるのはどっち!?」には、こう書いてあります。
信用金庫は、地域の商店や中小企業に勤める会社員などを、おもなお客様にしています。たとえば、500万円の預金があったとしても、メガバンクではまったく相手にされませんが、信用金庫なら「上客」として扱ってくれる。1000万円なら、担当者がついてくれる場合もあります。
(「お金が貯まるのは、どっち!?」 P17~18)
僕は三菱東京UFJ銀行に600万円以上のお金がありました。それでも、この本にある通り、まったく相手にされませんでした。
でも……
信用金庫なら「上客」として扱ってくれるだって……!!
これには、本当に驚きました。この本にはこんな記述もあります。
信用金庫なら「コツコツ戦法」が効果を発揮します。信用金庫も、もちろんお金を貸したいのです。その金利で商売をしているわけですから。メガバンクが相手にしないようなお客様を相手にすることで、彼らは食べています。
ですから、コツコツまじめに積み立ててきた「信用できる人」にお金を貸そうとします。
(「お金が貯まるのは、どっち!?」 P49~50)
「コツコツまじめに積み立ててきた……」というのは、僕が三菱東京UFJ銀行でやってきたことです。
同じようにコツコツ積み立ててきても、メガバンクなら評価されず、信用金庫なら評価される……。もし、僕が三菱東京UFJ銀行ではなくて信用金庫で積立をおこなっていたら、住宅ローンを組むときにも違った結果があったかもしれないわけです。
僕は、お金に関する自分の無知を呪いました。
実際に口座を開きにいったときの対応はどうだったか?
信用金庫に口座をつくるのははじめてのこと。……というか、インターネット上で口座をつくれる昨今、窓口で口座を開くこと自体久しぶりでした。
どの窓口にいっていいのかわからず、近くにいる係員の方に聞いたところ、こんなやりとりに。
「新しく口座をつくりたいのですが」
「あ、それはありがとうございます!」
深々と頭を下げる係員の方を見て驚きました。こういう対応は、三菱東京UFJをはじめとするメガバンクでは皆無です。
さて、番号カードを取って数分、僕の番になりました。窓口に新規口座開設をお願いすると、いろいろと根掘り葉掘り聞かれることになりました。
主に問われたのは、いったいなんのために口座を開こうとしているのか……ということです。
こういうときにフリーランスという身分でいると説明に困ります。
「給料というか……それに準ずるものの振込口座にしようと思いまして」
この返答がよくなかったのか、窓口の方の顔色が曇ります。明らかに訝しむ表情。結局は、自分の立場と振り込まれてくる可能性があるお金についてイチから説明したことで誤解は解けましたが、さまざまな手続きをインターネットでおこなうことに慣れている僕にとっては居心地が悪かったです。
よくよく話を聞くと、「振り込め詐欺」や「口座の売買」などの犯罪対策のため、セキュリティが厳しくなっているとのこと。なぜ、犯罪者のせいで不便な思いをしなければならないのでしょうか。迷惑な話ですし、受付の方も大変です。
ともあれ、口座開設は1時間ほどで完了。「普通口座」と「積立口座」、「定期預金口座」をつくりました。
先ほど紹介した「お金が貯まるのは、どっち!?」には、こうした記述もあります。
人生の選択を残しておくためには、信用金庫をあなたのメインバンクにして、給料をここに振り込み、同時に積み立ても行うのです。これが将来、かならず役に立つときがきます。
(「お金が貯まるのはどっち!? P50)
僕はフリーランスなので「給料」ではありませんが、可能な限り本の通りにしてみました。これが功を奏すのかどうか、わかるのは数年先のことになります。このブログは、一生続けるつもりで運営していますので、また続報を記事にしたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
記事のなかで紹介した本
※今回書いたのは、あくまで僕個人の感想です。三菱東京UFJ銀行の利用を肯定しないものではありません。