こんにちは、いつもありがとうございます! 今回は、右も左もわからない初心者投資家の僕が大損したときの体験談について書いてみたいと思います!
目次
株主優待投資で大失敗
投資の世界には、イベント投資とう手法があります。これは、みんなが株を買いたくなるイベントの前に該当銘柄を購入しておき、イベントの直前に株を売ることで利益を得る方法です。そして、初心者でもできるイベント投資の一つに「株主優待投資」(と呼ぶかはわかりませんが……)があります。
たとえば、株主優待をおこなっているAという銘柄があったとします。
【A社株】
・株主優待権利付最終日 2/23
権利付最終日とは、「この日に株を持っていれば、株主優待を受けられますよ」という日です。A社の場合は、2/23に株を持っていれば株主優待券をもらうことができるということです。
さて、株主優待銘柄の株価というは、一般的にこの権利付最終日に向かって上昇していく傾向があります。「株主優待券」といえば桐谷広人さんが有名ですが、同じように株主優待券を手に入れたいと考える方は多いということでしょう。
イベント投資では、この傾向を利用します。権利付確定日に向かって株価が上がるのであれば、株価が安いうちに購入。株価が高騰したところで売却することで、利益を出すのです。
この手法についてどう考えるかは人それぞれだと思いますが、僕は「これはすごい! 絶対に儲かる!」と感じました。実際、この方法で億を稼いでいる人もいます。
というわけで、まず購入したのは「ヴィレッジ・ヴァンガード」「ホットランド」「きちり」の3銘柄でした。「ヴィレッジ・ヴァンガード」は株主優待改悪によって値が落ちているのが気になりましたが、とりあえずプライベートで時々利用していたことで親近感があったことから。「ホットランド」は「銀だこ」のブランドを持つ会社ですが、やはり普段良く利用していることから。「きちり」は渋谷などの繁華街でオシャレなちょい高居酒屋をやっていることや普段利用している「いしがまハンバーグ」を運営していることから、それぞれ購入を決めました。
いずれも、日常で利用しているものを選びましたが、これは「よく知らない会社の株を買ってはいけない。特に初心者は、普段利用している会社の株を買うほうがいい」という話を聞いたことがあったからです。
ところが、この銘柄選びと僕自身の経験不足が、大きな損害につながってしまったのです。
では、それぞれの株がどうなったか見ていきます。
ヴィレッジ・ヴァンガードの結果
ヴィレッジ・ヴァンガード/株主優待権利確定日 11月末
ヴィレッジ・ヴァンガードの株を購入したのは、10月後半。チャートを見るとすでに高値圏に入っていました。ですが、とにかく経験値を積みたかったことともしかしたらまだ伸びるかもしれないと考えたことから購入しました。
その後、一時株価は30円ほど伸びました。ところが、売り時がわかりません。「まだ伸びるの? それともここから下がるの?」と考えている間に株価は下がってしまいました。その結果、完全に売り時を逃す形になってしまったのです。
その後も売るに売れず持ちつづけた結果、最終手に売却したのは権利付最終日当日。購入したときより株価は大きく下がり、大損害を出してしまいました。
ホットランドの結果
ホットランド/株主優待権利確定日 12月末
ホットランドの株を買ったのも、やはり10月の終わりです。売上も経常利益も伸びているし、絶対にこのあと伸びると考えていました。ところが僕が購入した直後、株価はなだらかに下降していきました。
自分では上がると思っているのに、株価は軟調。いまならそんなことはないですが、当時は本当にフラストレーションがたまりました。チャートと含み損の金額を見てはため息をつく日々。Yahoo!ファイナンスの株式掲示板にも「ホットランドの株に1000円も出したくないな」などの投稿があり、「完全に失敗した!」と思っていました。精神衛生上、最悪でした。
さて、そんなホットランド株に変化があったのは、11/14(だったと思います)に決算発表があってからです。決算の数字だけ見るとそこまでいいとは思えなかったのですが、翌日には株価が上昇しました。
これはもういま売るしかない! そう考えた僕は、含み益が出たところで利益を確定しました。めでたしめでたし……とはなりませんでした!
なんとその翌日からもさらに株価が上がりはじめ、年末には200円以上値上がりしたのです!
もしホールドしていたら大きな利益が出ていたはずなのに! これが「買ったら下がる、売ったら上がる」の法則なのでしょうか。っていうか、誰だよ、ホットランド株に価値はない的な投稿をしたのは……。
といわけで、わずかな利益は出したものの、大きな機会損失となったのです……。
きちりの結果
きちり/株主優待権利付最終日 12月末
きちりの株もやはり10月の終わりに買いました。その後、大きな動きを見せないまま時間だけが過ぎていきました。それはそれでフラストレーションがたまります。動きがあったのは、11月の終わりごろ。購入したときより10円から20円程度上がったのです。
ところがこうなると欲が出てしまいます。どこまで上がるのだろうか、もっと上がるのではないだろうか。こんなことを考えているあいだに日々は過ぎていきます。最終的にはなんとかプラスで利益を確定したものの、最大限の利益とはなりませんでした。
3つのイベント投資を経験してわかったこと
この3銘柄のイベント投資を経験したのは、以下のようなことです。
・イベント投資の場合、権利付最終日の1ヶ月程度前に高値をつける(ヴィレッジ・ヴァンガード、きちりの経験から)
・権利付最終日の1ヶ月前から実際の権利付最終日まで伸び続けることがある(ホットランドの経験から)
・イベント投資の場合でも、チャートの高値圏で購入すると地獄を見る(3銘柄の経験から)
・株式投資掲示板の情報はあくまで参考程度に(ホットランドの経験から)
ナイフのつかみどきを知らずに大損害
さて、もう一つは、“落ちてきたナイフ”のつかみどきを知らなかったことで被った損害です。
10/28、いつものようにチャートをチェックしていると、「スクロール」の株が急落しました。これは前日に発表された決算がよろしくない状態だったことがからです。
さて、株の世界には「落ちてきたナイフはつかみに行くな」的な格言があります。ところが僕は、これをつかみに行ってしまったのです。
購入金額は、その日の安値近辺。このときは、「さすがにこれ以上は落ちないだろう、いい買い物をした」と思っていました。
ところが、実際にはその後、株かはどんどん下落。最終的には、僕が購入した価格より40円近く下がってしまいました。この時点で、僕のルールである「8%のマイナスで損切り」にかかってしまったため、あえなく売却しました。
落ちてくるナイフをつかみにいってわかったこと
・落ちてくるナイフは絶対につかんではいけない
・どうしてもつかみたい場合は、底に落ち切ってから
・さらに用心するなら、他の人が拾いはじめてから
ちなみに現在のところ、実際に底に落ちきってから拾う習慣をつけてから、いくつかの銘柄で利益を出せるようになっています。ただ、これはいわゆる“トランプ相場”の効果もあったので、普遍的に通用する考え方かはまだ不明です。まだ投資歴3ヶ月の初心者なのでお許しください……。
2つの失敗で、どの程度の損害を出したか
では、この2つの失敗でどの程度の損害が出たかということですが、約1万1000円です。「大損害という割りに大したことないじゃないか」とお思いになる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、そもそも投資口座に入れたお金は30万円です。つまり、約4%の損害が出たわけです。4%というのは、僕が組んでいる住宅ローンの約4倍です。銀行の金利の400倍です。また、初心者にとって、資産が減っていくことの恐怖は実損以上のものがあります。こう考えると、金額からも精神衛生上からも、やはり大きな損害だったと思います。
今回は、初心者投資家の僕が、2つの失敗で出した損害についてお伝えしました。この記事が、僕と同じようなビギナーの方の役に立つことを願っています。
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