こんにちは、サラリーマンではない僕です。いつもこのブログをご訪問くださり、ありがとうございます!
「Yahoo! 知恵袋」や「教えて!goo」などを見ていると、「一戸建てを購入する or マンションを購入する」というのが話題になっていることが多いようです。
実を言えば、僕も同じように悩んだ経験のあるうちの一人。しかし、最終的には「新築の一戸建て」を購入しました。
今回は、僕がマンションではなく一戸建てを購入した理由を紹介します。
目次
マンションにもメリットはたくさんある!
僕は最終的に一戸建てを購入しましたが、もともとはマンションの購入を検討していました。かなり買う気満々といった感じで、購入の申し込み用紙まで書いていたのです。
以下は、そのときに感じていたマンションのメリットです。
グレードの高い設備を使うことができる
購入を検討していたマンションのモデルルームを見に行ったのですが、そのオシャレ感や便利さにおどろきました。特に印象に残っているのは、キッチンとパウダールームです。僕が購入しようとしていたのは約2700万円の部屋でしたが、同じ価格の一戸建てと比べるとあまりの違いに驚きます。
ワンフロアなので広く使える
メゾネットではない一般的なマンションの場合、すべての部屋が1フロアのなかに収まっています。一方、戸建ての場合は2フロアや3フロアにわけて収まっています。ということは、仮に床面積が同じでも、マンションのほうが広々使えるということになります。
防犯性や防災性が高い
マンションは、エントランスのオートロックと自分の部屋の鍵があります。少し高級なマンションになるとエントランスに2か所のオートロックがあることもあります。一方、戸建の場合、基本的に玄関の鍵のみです。防犯性に差があるのは、火を見るよりも明らかでしょう。
鉄筋コンクリートのマンションは、木造の一戸建てよりも地震や家事に強いことも大きなメリットです。自分一人ではなく、妻や子どもと暮らすことを考えると、大きなプラスポイントになるのではないでしょうか。
気密性が高い
友人のマンションにいったときに驚いたのが、真冬にもかかわらず比較的薄着で過ごすことができたことです。それだけ気密性が高いということでしょう。最近の新築一戸建ては昔と比べて飛躍的に気密性がアップしているのですが、マンションと比べると話は別です。マンションは、暖房代や冷房代をマンションよりもかなり安く抑えることができるのではないでしょうか。
管理業者が共用部分を掃除してくれる
一戸建ての場合、庭の雑草むしりといった煩わしい作業を、自分でおこなわなければいけません。マンションなら管理費を支払っているので、専門の人がやってくれます。実際に戸建てに住んで感じたのですが、庭の手入れはなかなか大変なものです。特に夏場は雑草の量が多くなるため、シーズンに2回ほど草をむしらなければならなくなります。虫よけスプレーなどを使いますが、蚊の存在は脅威です笑
ゴミを24時間いつでも都合のいいときに捨てられる
一戸建てに住んでゴミを捨てるためには、町内会が指定した時間までに持っていかなければなりません。僕が住んでいる地域では「朝8時まで」と指定されており、深夜に帰宅することが多い僕にとってはかなり辛いのです。その結果、「まあ、次の収集日に出せばいいか……」となることも。
一方、マンションの多くは24時間ゴミ出しOKとしています。帰宅が深夜になっても問題ないので、この点についてはいまでも本当にうらやましく思っています。
戸建てでは実現できない眺望が手に入る
これも友人のマンションに行ったときに驚いたことですが、ベランダからの眺望が最高でした。そこは高台の上。5分~10分坂を上る必要があるため、正直「なぜこんなところに……」と思った記憶があります。ところが、友人の家のベランダから景色を眺めてびっくり! 180度の大パノラマだったのです。
高台でなくても、タワーマンションや高層マンションなら、やはり素晴らしい眺望を得ることができます。別の友人の家にいったときは、世田谷区のマンションだったのにもかかわらず、富士山を見ることができました。
マンションのデメリット。「いや、それはないでしょ!」
これだけのメリットを感じながら、僕と妻はなぜマンションを買わなかったのでしょうか。それは、デメリットがあまりにも大きかったからです。
毎月支払う管理費&修繕積立金が高い
管理費と修繕積立金は、分譲マンションの住人が必ず支払うお金です。
管理費は名前の通りマンションの管理にかかるもので、管理人さんの人件費や共有スペースの清掃費や光熱費、エレベーターの点検などに使われます。ちなみに、マンションの1階に住んでいても、エレベーターの点検などにかかる管理費の支払いを拒むことはできません。
修繕積立金は、外壁や排水管など傷んでしまった建物の補修工事費に使われます。僕が購入しようと考えていたマンションは「70年住める」というのが売りの一つでしたが、数年から十数年おきのメンテナンスが必要です。頻度が低いため100万円、1000万円、1億円と、マンションの規模によって膨大な金額を必要とすることがあります。そのためにマンションの住人全員でお金を積み立てておく必要があるのです。
では、管理費と修繕積立金を合計すると、どれぐらいのお金がかかるのでしょうか。僕が購入したマンションでは、新築から5年ごとに修繕積立金が毎月3000円ずつ約14000円に達するまで値上がりし続ける規約になっていました。
このルールをわかりやすくすると、以下のようなルールになっていたのです。
1~5年目→毎月約5000円
6~10年目→毎月約8000円
11~15年目→毎月約1万1000円
16年目以降→毎月約1万4000円
これをもとにマンションを購入してから50年生きるものとして、さらに計算してみます。すると、管理費と合わせて約1332万円! 自分が購入した部屋のローン以外に支払う金額です。
さて、ここで注意点があります。
この修繕積立金でまかなえるのは、建物自体や共用部などマンション自体に関わる部分だけだということです。逆にいえば、修繕積立金で自分が購入した部屋を直すことはできないということです。フローリングやキッチン、バスルーム、トイレなどにトラブルが起きても、自分のお金を別に用意しなければならないのです。
もちろん管理費や修繕積立金には、長く住むこと以外にマンションの資産価値を守るという大切な目的があります。しかし、自分の家を直すためには使えないお金を1000万円以上も払う気には、とてもなれませんでした。
駐車場代が高い
駐車場付きの一戸建てを購入すれば、販売価格には当然そのスペースまで含まれています。一方、マンションに住んで車を持とうとした場合、購入代金とは別にお金を用意して駐車場を借りなくてはいけなくなります。毎月1万5000円程度だと考えられますが、管理費や修繕積立金と合わせるとかなりの金額です。
固定資産税が多くかかる
固定資産税は、所有する土地や建物にかかる税金です。問題は、マンションと一戸建ての固定資産税の違いです。
一般的に鉄筋コンクリートで建てられたマンションと木造の一戸建ての固定資産税を比較すると、マンションのほうが高くかかります。これは、同じ価格のマンションと一戸建てがあった場合、マンションのほうが高い評価額になるからです。
その分マンションのほうが高い金額で売却できるので、そこで回収すればいいという考え方もあるのですが、僕は一生住むつもりで家を購入しようと思っていたので、これは考慮にいれませんでした。
騒音問題が気になる
鉄筋コンクリートのマンションであれば、ある程度の騒音には耐えられることがほとんどです。僕が以前住んでいたマンションでは、隣の人の生活音などが気になったことは一回もありませんでした。
しかし、意図的に音を出したとすると、話は別になります。僕の知り合いに、いわゆる「音ゲー」をやっていたことで1つ下の階の住人から苦情が入ってしまった人がいます。
自分が誰かに迷惑をかけてしまうことも、誰かに迷惑をかけられることも、できれば避けたいですよね。
日照権問題が気になる
マンションといえば日照権問題も気になるところです。自分が購入したマンションのせいで地域の人の家に日が当たらなくなり、訴訟に発展しては目も当てられません。
また、自分のマンションに日が当たらなくなることも考えられます。これは、最近知り合いから聞いた事例です。自分が住んでいるマンションの近くに大型マンションができた結果、ある時間帯だけ日が当たらなくなってしまったとのこと。
ところが、この問題を解決しようとするも、マンションにはいろいろな人が住んでいます。隣にマンションが建っても、問題なく日の当たる部屋に住んでいる人もいるわけです。こういった人たちは協力的でなく、マンション内での意思統一ができない状況。一向に、事態が改善しない状況が続いているといいます。
結局、僕と妻はなぜマンションを購入しなかったのか
ほかにもいろいろとデメリットはあると思いますが、こういった問題が非常に気になりました。
このなかでもっとも僕と妻が納得できなかったのは、「管理費&修繕積立金」の問題です。1000万円を超える金額を支払うにもかかわらず、自分の家を修繕できないことに気付いたとき、「いや、それはないでしょ!」と思わず口に出してしまいました。
二人で何度も話し合いましたが、戸建てを購入して「管理費&修繕積立金」分の一部を「自宅の修繕積立」に、残りを「住宅ローンの支払い」に充てたほうがコストパフォーマンスとしてはよいのではないだろうかという結論に達しました。
一戸建てのメリットは、つまりなに?
戸建ての主なメリットは、マンションにはない自由度の高さです。
自分で修繕積立金を用意しておけば、好きなところを直すことができる
まずは、マンションのもっとも大きなデメリットの反対です。マンションの修繕積立金は建物や共有スペースの修繕にのみ使用できましたが、戸建てであれば外壁、キッチン、パイプ、エアコン、トイレなど、必要なところを自由に直すことができます。
ただし、そのためにも、毎月一定額を「修繕積立金」として貯めておく必要があります。
騒音問題とは無縁
戸建て住宅は、自宅建物と隣の建物のあいだにある程度の空間があります。また、自宅の上にも下にも別の人は住んでいません。木造なので子どもの声や足音などが家の外に漏れる心配はありますが、それが隣の家のなかにまで聞こえることはほぼありません。その結果、多少子どもがドタバタ騒いでも問題がおきることはなくなります。
ペットの飼育が自由
マンションによっては「ペット禁止」のルールがある場合があります。しかし、戸建てなら自由に飼うことができます。ただし、鳴き声が大きすぎると問題が出てきそうなので注意が必要です。
一戸建てにもデメリットはある
自由度の高い一戸建てですが、その分だけデメリットもあります。
近隣の方々と良好な関係を築く努力が必要
戸建てを購入するということは、10年や20年といった長いスパンで住み続けるということを意味しています。町内会に加入しご近所の方々と良好な関係を築くべきです。そのためにもちょっとした努力は必要でしょう。回覧板の受け渡しのときのコミュニケーションやお土産のやり取りなどは、一緒に仲良く暮らしていくための気遣いの一つだと思います。
多くの場合、駅から遠くに住まなければならない
いわゆる「閑静な住宅街」は駅から遠いところに多く形成されています。特に「第一種低層住居専用地域」に指定されているエリアの戸建てなら日照権トラブルに巻き込まれることはありませんし、基本的に静かでストレスなく生活することができます。その一方で、必然的に駅から遠い場所に住まなければならなくなるので、駅近(エキチカ)が絶対条件という方には向きません。
もちろんエキチカにも戸建てはありますが、かなり価格が上がることを覚悟しなければならないでしょう。
防犯性が低い
マンションの場合は、エントランスに1~2つのオートロックがあります。そのあと自分の部屋にもロックがあるので、自宅に侵入されるまでに3つのロックがあることになります。
これに対して戸建ては、基本的に玄関のロックのみ。こうした脆弱性を補うためには、セコムなどのセキュリティ会社との契約や防犯グッズの購入と設置など、お金と労力が必要です。
高齢になると生活に困るかもしれない
最近は平屋住宅が注目を集めていますが、戸建ては基本的に2階建てか3階建てです。高級住宅ならエレベーターがあるかもしれませんが、多くの家では階段を使って上り下りをすると思います。若いうちはいいですが、高齢になると辛くなってくるかもしれません。
ただ、これも考え方一つです。人は年を取ると歩行に問題が出てくる可能性があります。若いうちから階段を使うことになれておけば、足腰を強くすることができるかもしれません。
庭の手入れが大変
庭がある場合、想像以上に手入れが大変です。抜いても刈ってもすぐに生えてきます。特に夏場は大変です。ただ、最近ははじめからコンクリートで固めてしまう家も多いようですね。
僕と妻が、戸建てを購入した決め手は!?
僕と妻はこのように、「マンションのメリット&デメリット」、「戸建てのメリット&デメリット」を整理したうえで、最終的に戸建てを購入することに決めました。
このときにもっとも重視したのは、「子どものためになるか!?」でした。いろいろと考えていると忘れがちになるのですが、そもそも僕と妻は「環境のいい場所で子育てがしたい」と考えたから家の購入を検討したのです。
このような原点に戻ったとき、子育ての面から見ると戸建てのデメリットをメリットに変えられることに気付きました。
・近所の人と関わることで、他者と円滑にコミュニケーションを取る力が養われるはずです。さまざまな人と関わることで、感性も磨かれるでしょう。
・駅から遠い家に住むということは、電車の時間を計算しながら生活しなければなりません。つまり、「先を読んで行動する」ということが自然とできるようになるはずです。こうした力は、社会に出たときに大きな力を発揮すると考えられます。
・子どもは階段を上ったり下りたりするのが大好きです。階段のある戸建てに住むことで、楽しみながら自然とトレーニングできるのではないでしょうか。
・庭は草花や生き物を見る場所になるはずです。大人にとっては手入れが大変なものですが、子どもにとっては感性を豊かにする場所になるのではないでしょうか。
少し長くなってしまいましたが、僕と妻がマンションではなく戸建てを買った理由をまとめてみました。
僕は戸建てを購入しましたが、マンションの購入を否定的に考えているわけではありません。戸建てには戸建てのいいところがありますし、マンションにはマンションのいいところがあります。それぞれの価値観で決めればいいのだと思います。これから家を購入しようと考える方の参考になりますように。
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