住宅ローンを組むときに考えることの一つは「返済期間を何年にするか」です。僕は「無理をすると返済が滞ってしまうかもしれないからできるだけ長くして毎月の返済額を減らそう。そして、できるだけ繰上返済をして返済期間を短縮しよう」と考えました。いまのところ、どうにか計画通りに返済できています。
ただ、よーく考えてみると最初から返済期間を短く設定したほうが、支払総額が少なくなるはず。そこで毎月の返済額をいくらプラスするとどれぐらい返済期間が短くなるのかを検証してみたいと思います。
目次
住宅ローンの金額と金利を設定
住宅ローンの金額と金利を設定したいと思います。
まずは住宅ローンの金額です。僕が住んでいる横浜市の場合、一戸建てを購入するには最低3000万円程度が必要です。これをフルローンで調達すると仮定します。
次に金利を設定します。現在、空前の低金利が続いていますが、固定で1%未満という商品も珍しくありません。実際、住信SBIネット銀行は「0.74%」(固定/2017年8月適用)という住宅ローンを扱っています。ここではわかりやすいように1%の金利が適用されると仮定しましょう。
毎月2000円プラスで1年短縮。もっと短縮するにはどれぐらい足せばいい?
具体的に検証していきます。
35年で返済する場合
3000万円を固定金利1%&35年で返済する場合、以下のようになります。
34年で返済する場合
では、1年短縮して34年で返済すると仮定してみましょう。こうなります。
毎月、約2000円プラスすれば、1年短縮できることがわかりました。また、支払う利息は約16万円も減らすことができることができます。
33年で返済する場合
もう少しがんばって、33年で完済する場合はどうなるでしょうか。
35年で返済するケースに月々約4000円プラスすることで2年短縮できることがわかりました。支払う利息は約33万円も軽減することができます。
32年で返済する場合
もっとがんばって、32年で返済を終わらせる場合はどうでしょうか。
35年で返済するケースに毎月約6600円プラスすることで3年短縮することができることがわかりました。支払う利息は約50万円も減らすことができます。
このままずっと計算をつづけてみたいのですが、キリがないのでこのあたりでやめておきます。
まとめ
このように1年きざみで計算すると、住宅ローンの返済期間をどれぐらいにすればいいのかが非常によくわかります。
「毎月1万円は無理だけど、毎月6000円なら会社にお弁当を持っていく回数を少し増やせば大丈夫かも」
「毎月6000円はむずかしいけど、毎月2000円なら缶コーヒーをやめればなんとかなるはず……」
毎月たったの2000円プラスするだけで資金計画が大きく変わります。これから住宅ローンを組む方は、一度この方法を試してみてはいかがでしょうか。
今回の計算に利用したサイトは……
「ke!san」…住宅ローンの繰上返済をはじめさまざまな計算ができるので、非常に便利ですよ!