これまでの10年を振り返り、10年後の自分を思い描いてみたよ!【14年目フリーランスの記録】

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先日、「人生を台無しにする不平不満の法則って?」という記事を読みました。このなかに、自分の前後10年カレンダーをつくってみることで自分の成長を感じられるという記述がありました。

フリーランスになって14年。実は、僕の口グセは「昔とちっとも変った気がしない」「今年もなにかを成し遂げた気がしない」になっています。なんだかすごくネガティブな人間ですね笑 こんな言葉を口にすると、妻からは決まって「そんなことないよ、10年前と比べてみれば?」という返事が。……といっても、10年前と比べる作業なんてはっきりいって面倒なので避けていたのですが、ブログのネタにも困っているのでこの記事を読んだことを機にちょっとやってみることにしました。

大変恐縮なのですが、今回は完全に自分のための記事です。読んでくださる方にとって得るものがあるかどうか……。

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2008年(平成20年)/29歳

いまからちょうど10年前の大事件といえば、やっぱりリーマン・ショックでしょう。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻を機に世界規模の金融危機に陥りました。

このころ僕は29歳。一般的には新卒入社組がメキメキと頭角を現し、早ければチームリーダーや係長、場合によっては課長に昇格している時期です。そんな時代、僕はどんな生活をしていたのでしょうか。

仕事面

フリーランスとして活動をはじめて約3年。前職でお世話になった方から声をかけていただいて、当時としては大きな一歩となる仕事に取り組みました。それはもう他の仕事の比重を思いきり軽くして、ほぼこの仕事のことを考えていたぐらい。「そういうおれってかっこいい!」とちょっと酔っていたかもしれません。

ところが、この仕事のギャラがまったく支払われない事態に……。その額、約120万円! 信用していた人だっただけにかなりショックを受けました。ちなみに、この未払いはリーマン・ショックとは無関係です笑 声をかけてくれた方がただただだらしない人だったというだけの話。この方はその後、数年間にわたり行方不明になりました。最近、行方がわかったという情報が入りましたが、いろいろなところで不義理をしていたらしく、僕が仕事をしている業界に戻ってこられていないようです。

このとき「一緒に仕事をする相手を間違えてはいけない」と学びました。

金銭面

ギャラ未払いの影響で経済的に大ピンチ! 通帳を確認すると毎月4万円の積み立ては続けているものの、年末には普通口座の残高が約8万円にまで落ち込んでいます。友人や後輩からは「お前は本当に金出さねえ!」と言われ、バカにされていました。いまお金を稼ぎ増やすことにこだわっているのは、このころの経験の影響が大きかったのだと思います。ただし、定期口座には約50万円が入っていました。

2009年(平成21年)~2011年(平成23年)/30歳~32歳

2009年には、いわゆる「新型インフルエンザ」が世界的に流行。このころからさまざまな施設の入り口に手指消毒用のアルコールが置かれるようになったと記憶しています。

2011年には東日本大震災が発生。日常が簡単に奪われる現実に衝撃を受ける一方、「がんばろう! 日本」や「絆」というスローガンを安易に使う世の中の流れに辟易していました。ひねくれてるのかな笑

仕事面

よく言えば下積み時代、悪く言えば暗黒時代です。仕事量はありましたが、とにかく安いギャラで働いていました。

このころ大きく勘違いしていたのは、「仕事の力がつけば自動的に高いギャラを提示してもらえるようになる」ということ。いま思えばこれは完全なる間違いですし、クライアントによってそう思い込まされていたのかもしれません。しかしながら、当時はこの事実に気づくことができず、相場の1割から3割程度の価格で昼夜を問わず仕事をしていました。

ところが、2011年の東日本大震災の惨状を目の当たりにしたことによって、僕のなかでなにかが変わりました。「明日にでも死んでしまうかもしれない」と考えるようになった結果、安いギャランティで働くのがバカバカしくなってきました。ただし、このころは「じゃあどうすればギャラが上がるの?」に対する答えがわからず、悶々とした日々を送っていました。

金銭面

経済的なピンチは継続中。2009年(平成21年)の通帳残高は10万円~20万円のあいだをいったりきたりしています。一時は約5万円まで落ち込む場面も。さらに2010年(平成22年)になると、残高がマイナス12万円という数字が。定期口座にお金が入っていなければ、完全な破綻です。

この状況は2011年(平成23年)になっても続きます。まだ32歳だったこともあり精力的に働いていましたが、なかなか収益には結びついていなかったようです。

毎月4万円の積み立てはなんとか継続していました。この3年間で辛うじて144万円を貯金した計算になります。

生活面

2009年に現在の妻と知り合います。ただし、このころはまだ交際には発展していませんでした。

2012年(平成24年)/33歳

東京スカイツリーが開業した年です。東日本大震災の影響は残っていましたが、みんなが前を向いてがんばっていた時代のように記憶しています。

仕事面

妻と交際をはじめたことをきっかけに、本格的に収入を上げることを決意しました。とはいえ、どうすればいいのかわかりません。そこで過去の仕事の成果物を持って営業にまわることにしました。新規の取引先をいくつか開拓。ギャラ単価はさほど変わらないものの仕事量がさらに増えました。以前にも増して働き続けることで収入アップを試みました。

金銭面

通帳を確認すると、このあたりから急速に収支が改善しています。

生活面

先ほども書いたように、現在の妻と交際をはじめました。収支が改善するのに伴って、生活にも潤いが出てきたように感じます。

3月には東日本大震災の被災地にお金を落とそうと思って、宮城県石巻市に一人旅。地震から1年経っていたのに、大きな爪あとが残っていることに衝撃を受けました。

2013年(平成25年)/34歳

印象に残った事件はありませんでした笑

仕事面

引き続き営業をかけ、新規取引先を開拓。順調に仕事が広がっていくことに充実感を覚えていました。ただし、単価はあいかわらず安かったので、仕事しかしていない毎日だったように思います。

金銭面

営業&実作業の繰り返しと徹底した節約で完全な黒字収支を作り出すことができていたようです。節約に失敗する人が多いと聞きますが、僕の場合はお金を使わずに生活する習慣ができていたので辛いことはありませんでした。

通帳がいくつかに分けられていて確実ではないのですが、金融資産は650万円ほどになっていたと記憶しています。これはこのブログの過去記事でも公表していますね。

生活面

10月に現在住んでいる自宅を購入しました。頭金&諸費用に約420万円、家具の購入などに100万円以上かかりました。このとき住宅ローン審査に落ちまくったことで、「フリーランスとしてしっかり仕事している!」と勘違いしていた鼻がへし折られました。これを機に、さらにお金を稼ぐ方法を模索しはじめます。

ちなみに、住宅ローン審査に関することは思い出したくもないので、これからもこのブログに書くことはないでしょう笑

2014年(平成26年)/35歳

ソチ五輪で浅田真央選手を応援しましたが、残念な結果に終わりました。しかし、フリーの素晴らしい演技はいまも覚えています。

仕事面

新たな取引先には、それまでよりも高めのギャラを提示するようにしました。「自分の実力でそんなに高いギャラを要求していいのだろうか?」という思いがありましたが、結果的にはそんなことを考える必要はありませんでした。取引先の皆様には感謝しています。

金銭面

結婚式に約250万円かかりました。親から結婚祝いとして結構なお金をもらっていましたが、それでもこれぐらいかかるものです。これにて貯金していたお金のほぼ全額を使い切りました。ただし、これまで僕を助けてくれていた定期口座の50万円には手をつけていませんでした。

2015年(平成27年)/36歳

東京オリンピックのエンブレムをめぐって盗作騒動が持ち上がりました。その結果、エンブレムは公募で決めることに。日本社会全体が誠実であることを、いままでより強く求めるようになった気がします。

仕事面

まさに絶好調の1年でした。ギャラは思ったよりアップしていませんでしたが、いくつか大きな仕事をさせてもらい精神的に充実していました。体力も気力もありあまっていて、次のステップを模索していました。

金銭面

あいかわらず黒字サイクルでまわっていました。ただし、結婚してそれまで以上にお金がかかるようになったため、積立金額は2万5000円に減りました。よく結婚すると2馬力で稼せげるから生活が楽になるといいますが、あれは真っ赤なウソです笑 結婚すると独身時代にはかからなかったお金がかかるようになります。こうした出費をどうやって捻出し、さらにお金を増やしていけばいいのか考えていました。

2016年(平成28年)/37歳

女性タレント ベッキーさんの騒動やSMAPの解散騒動など、芸能界が騒がしかった年です。スポーツ界ではイチロー選手が日米通算4257安打を達成しました。

仕事面

2015年から模索していた新たなステップに踏み出しました。これは好調だったのですが、働き方が変わらなかったため体を壊すことに。数年間、騙しだまし無理に仕事をしていたので、そのツケがまわってきたのだと思います。自分の体一つで稼ぐことに限界を感じはじめてのがこのころです。

金銭面

めちゃくちゃに働いたため売上はかなり伸びました。暗黒時代の20倍以上のギャラを提示しても仕事をいただけるようになりました。取引先の皆様、本当にありがとうございます。(暗黒時代が安すぎたという気もしますが……)

その一方、働くための支出がかさみ収支はトントン。体調だけが悪くなるというある意味で最悪な結果になりました。もう昔のような無理はできません。

こうした背景から、10月から株式投資をはじめました。最初はなかなかうまくいかず悔しい思いもしましたが、トランプ大統領当選からはじまった「トランプラリー」の波に乗って利益を確定。数年前に「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んでいたこともあり、「投資」に取り組もうと決意しました。

生活

1年間で休んだのは、たぶん10日に満たなかったと思います。37歳は若いと思っていましたが、体力勝負の仕事はもうできないことを悟りました。妻には寂しい思いをさせましたが、本当によくサポートしてくれました。ありがとう。

2017年(平成29年)/38歳

将棋の藤井聡太棋士が快進撃を続けた1年でした。14歳にもかかわらず、本当にすごいですよね。次元が違います。

仕事面

体一つで働くことに限界を感じたため、仕事をセーブしつつ根本的な解決法を模索していました。2015年あたりから続けていた「人に仕事をお願いして自分が仕上げて納品する」というスタイルを強化するようになりました。すべてではありませんが、仕事を組織化したということです。

ただ、人にお願いした仕事にはクオリティにバラつきがあり、はじめから自分がやったほうが早いのでは? と感じることが多くありました。とはいえ、この考えが間違っているのは明白。いい解決方法を探していました。

金銭面

仕事をセーブしたことで収支は悪化しました。ただし、家計に大きく傷をつけるほどではありませんでした。

生活面

仕事をセーブしたことで、妻と過ごす時間が増えたと思います。

2018年(平成30年)/39歳 ※現在

サッカーのロシアW杯や平昌冬季オリンピックなど、スポーツ観戦に熱くなった年です。

仕事面

2月以降、体調がすこぶる悪く思うように仕事ができない日々が続きました。数年間無理して働いたツケがいよいよ膨大になってしまったようです。昨年に引き続き仕事をセーブして、新しい働き方を模索中です。

金銭面

仕事をセーブした結果、売上はかなり下がりました。しかしながら、コスト面を改善したことで利益率は向上。金融資産は過去最高額を維持しています。

生活面

第1子が誕生しました。さらにバリバリ働きたいのですが、体が本調子ではなく難しい状況。また自分なりに子育てに参加しているつもりということもあって、仕事が全然進みません。自分が働かなくてもお金が生まれる状況をいかにつくっていくかを模索いています。

10年間の振り返り、まとめ

かなりの文字数をかけて10年間を振り返ってみました。特に通帳の数字は当時の状況をしっかり表しているので、思い込みを捨てて自分のことを確認することができました。

昔のギャラと現在のギャラは単価ベースで20倍以上違う

先ほども書きましたが、昔のギャラと現在のギャラは大きく違います。元の価格が安すぎたこともありますが、勇気を出して提示・交渉した結果だと考えるべきでしょう。

ただし、誠実に仕事に取り組み、ある程度のクオリティを保っていることが大前提。そうでなければ、いまごろ仕事がなくなっていたと思います。

取引先の皆様には感謝しています。

金銭的に苦労していた時期に現在のベースができた

金銭的に苦労していた2009年~2011年。この時期に必死に仕事をしたからこそ、いまのギャラを支えるスキルが身についたと思います。友人や後輩たちのように目先の利益と安定に走らず、下積み時代(暗黒時代)を過ごしてよかったです。

ちなみに、現在もなかなか成果にならない仕事に取り組んでいます。いずれ大きく収穫できることを信じて続けてみようと思います。

若さと体力で乗り切れるのは35歳まで

35歳を過ぎたら急激に体力が衰えました。もういままでのように昼夜を問わずに働くことは無理です。一時的にはできたと勘違いしてしまいますが、必ずあとでツケがまわってきます。効率的にお金を稼ぐ術を身につけておくべきでした。

仕事には波がある

10年を振り返ると、大きな仕事に関わり精神的にも金銭的にも充実していた年とそうでない年があったことがわかります。

また、絶好調期間は続いたとしても1~2年。元サッカー日本代表の中田英寿選手が高校時代「サッカーはボールを持っているのは数分だけ、それ以外の時間をどうプレーするかが大切」みたいなことを語っていました(一語一句こうだったわけではないと思いますが)。仕事もそれと同じかもしれません。活躍できる期間は数年。それ以外をどう過ごすかでその後が決まるのではないでしょうか。

大成功しているフリーランスではないが、それなりになにかをやっている

フリーランスになって14年。メディアで取り上げられるスーパーフリーランサーの足元にも及びませんが、それなりになにかをやってきたような気がします。少しは成長しているのでしょうか。

今後の目標

最後に、今後の目標です。

2028年(新元号10年)/49歳

仕事面では、お金のために働かなくていい状況を作り出すのが理想。「ギャラの多寡にかかわらず、やりたい仕事をやる!」と言っていたいですね。

金銭面では資産1億円を達成します。具体的な金額は書きませんが、これは現在の金融資産とかなりの開きがあります。この差をどう埋めていくのかを考える必要があります。

過去10年は節約と積み立てでお金を貯めることができました。しかし、子どもの成長とともにコストがかかることを考えると同じ方法で達成できるとは思えません。

そこで考えているのが投資です。2年前からはじめて株に加え、不動産投資もはじめようと計画しています。実際に動き出したら、このブログで少しずつ記事にしていきたいと思います。

また、このころには船で世界一周の旅に出てみたいと思います。妻には苦労ばかりかけていますので恩返しです。娘は学校があるからお留守番かな……笑

2036年(新元号18年)/57歳

娘が18歳になります。お金の心配をせずにやりたい勉強を思いっきりさせてやりたいというのが目標です。仮に医学部に進学したとしたら、3000万円ぐらい必要でしょうか。用意してやりたいですね。

いままでの10年をまとめ、これからの10年を思い描いてみました。今後10年のことは単なる空想だと笑われるかもしれませんが極めて本気です。実現に向けて一歩一歩進んでいきたいと思います。

今回は、本当に自分のための記事になってしまいました。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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