こんにちは、サラリーマンではない僕です。いつもご訪問くださり、ありがとうございます。
以前の記事でお伝えしたように、僕の家ではダイキンのエコキュートを導入しています。この春で約2年半使ったことになるので、導入を検討している方の参考になるように、改めて感想を書いてみたいと思います。
目次
エコキュートってそもそもなに?
まずは、エコキュートについて簡単に説明します。
エコキュートとは、自然のなかにある熱エネルギーを使ってお湯をつくるシステムです。「熱エネルギー」などということばが出てくると難しそうに感じますが、そんなことはありません。
もっと簡単にいえば、エアコンと同じ仕組みで熱を発生させ、それによって水をお湯に変えるシステムです。
エアコンの暖房は、室外機のなかで冷たい空気をあたたかい空気に変えて、家のなかに出しています。エコキュートも、室外機のなかで冷たい空気から熱をつくり、それによってお湯をつくっているわけです。
(画像転載元:ダイキン「エコキュートのしくみ」)
こうしてできたお湯を一度400リットル以上の容量があるタンクに溜めます。このタンクはいわゆる“魔法瓶”のようになっていて、熱湯を溜めておけるようになっているわけです。
「400リットル以上入る大きな高品質の水筒にお湯を溜めておく」とイメージするとわかりやすいかもしれません。
エコキュートのコストパフォーマンスは?
ここまで読んでくださった方のなかには、「エアコンと似た仕組みということは、電気を使うということだよね? じゃあ、電気代がすっごく高くなるんじゃないの?」と思う方がいらっしゃる方がいるかもしれませんが、そうではありません。
具体的に説明したいと思います。
エコキュートの大前提! 電気料金プラン変更→電気代はどれだけ上がるの?下がるの?
エコキュートは電気を使ってお湯を作るシステムです。導入前と同じ従量制の電気プランであれば、かなりの電気代がかかることになります。
ですから、エコキュートを導入する場合は、「電化上手」というプランに変更することが大前提となります。これは、時間帯によって電気の単価が変わるプランです。
- 朝10時~夕方5時…もっとも電気代が高い
- 朝7時~朝10時 + 夕方5時~夜11時…一般的な電気代と同じ価格
- 夜11時~翌朝7時…もっとも電気代が安い
エコキュートは、3番目の「夜11時~翌朝7時」の一番電気代が安い時間を使ってお湯を沸かし、タンクに熱湯を溜めておくシステムです。
(画像転載元:東京電力エナジーパートナー「電化上手」)
2015年1月の電気代は2014年1月の電気代と比較して、約3,000円高いだけという結果になりました。当然ですが、電気を使ってお湯を沸かすわけですから、電気代が下がるということはありません。
しかし、実はこの金額以上にガス代が大きく下がるのです。
エコキュートで節約できるガス代は?
家のなかでもっともガスを多く使っているのはご存知ですか? お料理をしているとガスキッチンにお金がかかっているような気がしますが、やはりもっとも多くお金がかかっているのは、ガス給湯器なのです。ということは、日々の生活で一番ガスを使うのは、入浴ということになります。
エコキュートを使えば、お風呂にガスを使う必要がまったくなくなります。現在のガス料金は1000円前後。うちは妻がシャワーでお湯をガンガン使うタイプだったため、エコキュート導入前のガス代のピークは約1万5000円でした。つまり、差額は約1万4000円。15分の1になった計算です。(給湯はエコキュートですが、キッチンにはガスを使っています)
エコキュートのコスパは?
エコキュートの導入には、初期投資がかかります。
実は、僕は割高で買ってしまったのですが、現在の実勢価格は工事費込みで30~50万円程度のようです。仮に僕の家と同じように、電気代とガス代を合わせて1万円程度節約できたとすれば、2年半から4年半程度で回収できる計算になります。そのあとは、もちろん多少のメンテナンス費はかかりますが、基本的にはエコキュートでお金を節約し続けるだけになるわけです。
節約したお金は、家族旅行やちょっとぜいたくな食事、教育費などにまわしてもいいのではないでしょうか。
お湯は足りなくならないの?
エコキュートは、電気の力で沸かした熱湯を大きな水筒のようなタンクに溜めておき、少しずつ使うシステムです。電気はガスと違い簡単にお湯を沸かすことができませんから、入浴の途中などにタンクのお湯がなくなってしまったら、冷たい水でシャワーを浴びなければならなくなります。こうしたことを心配してエコキュートの導入をためらってしまう気持ちはよくわかります。
僕はエコキュートを約2年半使っていますが、実際にお湯が足りなくなったことはあったのでしょうか。
僕が使っているのは、ダイキンの「TU37NFV」というモデルです。2013年に製造された機種で、おそらくすでに生産終了になっていると思います。
【パフォーマンス】
・人数…3~5人用
・溜められるお湯の最大量…370リッター
・僕の家での沸き上げ設定…「少なめ」
※このほかに、「たっぷり」と「おまかせ」があります。「おまかせ」は、日々で使用する湯の量を学習し、必要な量を自動的に沸き上げてくれる設定です。
さて、お湯が足りなくなったことがあるかと問われると、答えは「あった」になります。そのときのお湯の使い方は、こうです。
朝:シャワーを浴びて、夫婦二人分のお湯を使う
昼間:溜まってしまったキッチンの洗いものにお湯を使う
夜:バスタブにお湯を溜めて入浴。お湯の量は200リッター。
さらにシャワーを浴びて、夫婦二人分のお湯を使う
一日に二度入浴しているうえにキッチンの洗いものにも贅沢にお湯を使ったわけです。しかも、沸き上げの設定は「少なめ」。これでは足りなくなっても仕方ないのかもしれません。
ちなみにこのお湯切れがあって以降、お湯を多く使う可能性があるときは一般的な電気料金と同じ価格になる夜7時以降に沸き増しをすることにしました。いまではお湯切れは起きていません。
370リッター溜められるモデルであれば、お湯が足りなくなることは考えづらいということです。
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エコキュートには騒音問題がつきまとう?
エコキュートというと、あまり歓迎できない話を聞いたことがあるかもしれません。それが「騒音問題」です。
エコキュートは、エアコンや冷蔵庫と同じくヒートポンプ技術によってお湯をつくっているため、空気を圧縮するときに機械音が発生します。数年前から、低い「ブ~ン」という音(低周波音)による不眠症や自律神経失調症を訴える人がいるのです。ちなみに、ガスを使って電気とお湯をつくるエネファームでも、同じような被害が報告されています。
こうしたことがあると裁判になることがあるため、エコキュートの導入をためらってしまう方も多いようです。
僕の家でエコキュートの騒音問題は起きているか?
僕は、この騒音問題を知らないままエコキュートを導入してしまったのですが、実際に騒音問題は起きているのでしょうか。
結論を言うと、まったく起きていません。
僕がエコキュートの本体と室外機を置いているのは、隣家から約2メートル離れた場所。これがエコキュートの設置場所として適切かはわかりませんが、少なくとも僕の家では低周波音による騒音問題は起きていません。その理由は定かではありませんが、以下のようなことが考えられます。
メーカーによって騒音のレベルに違いがある?
エコキュートは、さまざまなメーカーが開発・製造しています。もしかしたら、メーカーによって騒音に特徴があるのかもしれません。このあたりは、なにかのデータがあるわけではないのではっきりしたことはわかりません。
隣家の方が、僕の家のエコキュートから離れたところで眠っている?
隣家の寝室がどの場所にあるかわかりませんが、もしかしたらエコキュートから離れた場所で眠っているのかもしれません。そうであれば当然、低周波音の影響も受けづらいのではないでしょうか。
隣家が新築だから?
隣のお宅は、僕がエコキュートを設置したあとに新しく建てられました。つまり、まだ新築2年程度です。もしかしたら、防音のしっかりした壁であるため、エコキュートの音が隣家のなかへ伝わっていないのかもしれません。
エコキュートの騒音問題が報道されていることは事実ですし、実際に被害に遭われて方もいらっしゃるようです。こうした方のお気持ちはお察しします。ただ僕の家では、エコキュートの騒音問題は起きていません。
まとめ
少し長くなったので、「まとめ」を記してみたいと思います。
- エコキュートは、エアコンと同じ仕組みによって、電気でお湯をつくる。
- エコキュートの導入以後、電気とガスを合わせてかなりの金額を節約できている。
- エコキュートについては、騒音問題が報告されている。
- そうとはいえ、僕の家では騒音問題はまったく起きていない。
エコキュートには「騒音問題」という気になる点があります。
しかし、あくまで僕個人としては、近隣の方にも迷惑をかけておらず光熱費も安くなったので、エコキュートを導入して本当によかったと思っています。この記事が、エコキュートを検討している方の参考になれば幸いです!
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