真夏の暑さが残る8月終わりの平日、名古屋港水族館に行ってきました。
ここは名古屋駅から地下鉄に乗ってわずか30分で行ける水族館。国内最大のメインプールで開催されるイルカのショーが有名です。そのパフォーマンスを実際に見てみると……想像以上にすごかった!
(※ここから、展示の構成などに多少のネタバレがあります)
目次
「イルカを全力推し」の水族館!
一般的な水族館の場合、入場すると海や川に住む小型から中型の魚を展示しているものですよね。たとえば、神奈川県藤沢市にある「新江ノ島水族館」では、「相模湾ゾーン」として相模湾に住む魚たちを展示、東京都品川区にある「しながわ水族館」では「東京湾に降り注ぐ川」として、川の上流から下流までを再現しています。いずれにしても、イルカなどの大型の動物は館内の中間~最後に展示されていることが多いものです。
名古屋港水族館は違います。入口をくぐるといきなりイルカの水槽です。こうした順番でまわる水族館ははじめてだったので本当に驚きました。
(このプールには3頭のイルカがいます)
イルカの水槽は2つ。お隣にはシャチの水槽があります。はっきりした数は覚えていませんが、3頭ずつ合計6頭のイルカがいた思います。
見ていて気が付いたことが一つ。なぜか水槽の底では逆さまになって泳ぐのですね。……なぜ?
(逆さまになって泳ぐ2頭のイルカ)
(水面に浮いていくにつれて体を返していきます)
なぜ逆さまになって泳ぐのでしょうか。もしご存知の方がいらっしゃったら教えていただけないでしょうか。
ところで、名古屋港水族館は入場したところが北館2Fというつくりになっています。イルカのプールはこのフロアにあります。ここからエスカレーターを上がると、さっそくメインプールがある3Fに。本当に珍しい構造ですよね。
3Fにいくと、もうすぐはじまるショーに向けて(?)、イルカたちがトレーニング中。
(ドルフィントレーナーのお兄さんやお姉さんと一緒にトレーニング中)
見ているとなかなか難しいことがあるようで、見物していた人から「がんばれ、がんばれ!」と声があがっていました。
(イルカのシンクロ的な……)
トレーニングを一時中断すると、なぜか自主的に逆さまになるイルカが。逆立ちしたい気分だったのかもしれません。見物していた人たちからは、拍手があがっていましたよ。
ところで、イルカが上手にパフォーマンスできたときに、トレーナーが「できたね~!」といった感じで撫でているのが印象的でした。甘える犬や猫を撫でることはよくありますが、やはりイルカも撫でられるとうれしく感じるのでしょうか。もしそうだとすると、生き物の感情の本質というのは、みんな一緒なのかもしれませんね。
イルカショーは圧巻、ただし、ずぶ濡れ注意!
トレーニングを見学したあとは、いよいよ「イルカのパフォーマンス」です。名古屋港水族館のメインプールは日本国内最大の大きさ。横60メートル×縦30メートル×最大水深12メートルという大きさです。どれぐらい大きいかわかりづらいと思いますが、スマホの画面に収まりきらない大きさです。
ここでイルカたちが圧巻のパフォーマンスを見せます。実は予備知識ほぼゼロでいったこともあり、「イルカショーなんて、どこの水族館でも変わらないだろ?」と少し“なめて”いました。ところが、実際に見てみると、本当にすごかったです。
もっとも印象に残ったのは、イルカがトレーナーを水中からジャンプさせる「ロケットジャンプ」。想像以上に高く跳びましたよ。(残念ながら、うまく写真を撮れていません。ぜひ実際に見てみてください)
イルカが立った状態のトレーナーを乗せて水面を走る「サーフィン」や座ったトレーナーを背びれに乗せて走る「シッティングライド」など、さまざまなパフォーマンスがありました。
(遠くてわかりづらいけど、イルカがトレーナーを乗せて走っています)
ところで、イルカやシャチのショーのときに気になるのは、「どれぐらい濡れるの?」ということなのではないでしょうか。名古屋港水族館の場合、客席の前3列~5列はまず間違いなく濡れます。それも、ちょっと濡れるというレベルではなくずぶ濡れです。元気な子どもが慌てて逃げ出すぐらい水を浴びるので、スタジアムの前方に座るのなら覚悟が必要ですよ。(たぶん、季節によって調整があると思いますが)
(定番の大ジャンプ!)
メインプール前で食べるならコレ
イルカのパフォーマンスが開催されるメインプール前では、ファストフードの軽食を食べることができます。僕も食べながらショーを観たのですが、かき氷がなかなかよかったので紹介します。
こういった施設のかき氷は、「氷が少ない割に高い」が相場ですよね。ところが、名古屋港水族館で食べたかき氷は、カップの底までぎっしり氷が詰まっているのに350円という低価格。シロップもたっぷりかかっていて最後までおいしく食べることができます。夏場に遊びにいくならおすすめですよ。
名古屋港水族館で、いままで知らなかったことを知りました
名古屋港水族館ではいままで知らなかったことを知ることができました。
アフリカにもペンギンはいる
ペンギンは南極などの寒いところにいるものだと思い込んでいました。コウテイペンギンのイメージが強かったからです。
ところが、寒さとは無縁の南アフリカにもペンギンがいることを知りました。
(「ごまちゃんデッキ」のケープペンギン)
こちらは、南アフリカ沿岸部を繁殖地とするケープペンギン。コウテイペンギンのように黄色い模様はありませんが、それ以外はさほど変わらないような……。たた、2010年には南アフリカを襲った寒波の影響で500羽が命を落としたこともあるのだとか。寒さには弱いのですね。
生物は海から陸上に進出し、また海に戻った……。
いままでこんな疑問を抱いていました。ご存知のようにイルカやシャチは人間と同じ哺乳類です。それなのになぜ人間は陸上で生活し、イルカやシャチは海中で生きているのだろう……?
名古屋港水族館の展示物から、その理由がわかりました。
脊椎動物がはじめて海から陸上に進出したのは、いまから約3億5000万年前のこと。ところが5500万年ほど前になると、陸上で生活していた哺乳類のなかから、再び海に戻るものが現れはじめました。その後もさまざまな哺乳類が海に戻って生活するように。これがイルカの祖先たちなのです。
調べてみたところ、哺乳類が海に戻った理由としては、「海に豊富な餌があったから」というのが定説だとのこと。このほかに、陸上に隕石がぶつかった結果、恐竜が絶滅。地上では過酷な生存競争が繰り広げられることとなり、争いに敗れたものは海に戻るしかなかった……という説もあるようです。
いずれにしても、どうしてイルカやシャチなどが海にいるかがわかりました。
名古屋港水族館の営業時間や料金、休館日は?
最後に名古屋港水族館の営業時間や料金などを紹介したいと思います。
・営業時間 9:30~17:30(通常&冬期)/9:30~20:00(GW、夏休み)
・休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
・料金 大人2,000円 高校生2,000円 小中学生1,000円 幼児(4歳以上)500円
※営業時間や料金など変更がある場合があります。オフィシャルサイトをご覧ください。
・電車でのアクセス 名古屋駅から地下鉄で約25分。「名古屋港」駅下車、徒歩すぐ。
・ウェブサイト PC版/スマホ版
※アイキャッチ画像は、名古屋港水族館のオフィシャルサイトより拝借いたしました。